連続テレビ小説「花子とアン」第66回「グッバイ!はな先生」【第11週】

あらすじ

初雪の降る日、周造(石橋蓮司)は静かに息を引き取った。数日後、吉平(伊原剛志)は位はいの前で「行商をやめて百姓になる」と宣言し、ふじ(室井滋)を喜ばせるのだった。小学校に戻ったはな(吉高由里子)は、周造に言われた「見つけた夢を夢中で追いかけろ」という言葉を思い返していた。東京の出版社で働くことを諦めきれないはなは、朝市(窪田正孝)に相談しようと、教会の図書室に呼び出す。話を聞いた朝市は…。

66ネタバレ

安東家

居間

周造「はな。 見っけた夢は 夢中になって追っかけろし。 この手で わしらの作れんものを 作ってくれっちゃ。」

はな「おじぃやん…。」

<甲府に初雪が降った日 周造は 眠るように 息を引き取りました。>

吉平「おじぃやん。 俺 行商をやめて 百姓をやる事にしたです。 これっからは ふじと力を合して こぴっと精進します。」

ふじ「あんた…。」

吉平「もう どこにも行かん。 おまんのそばにいる。 ずっと このうちにいる。」

ふじ「ふんだけんど 表富士には 連れてってくりょう。」

吉平「ああ。 分かってる。」

はな「おとう おかあ。 聞いてくりょう。」

吉平「何でえ? 改まって。」

はな「おらを東京に行かしてくりょう。」

吉平「てっ…。」

はな「おら 本気で夢を追っかけてえ。 本 作る仕事に就きてえさ。 本当にごめんなさい。 おじぃやんがいなくなって いっとう さみしい時に こんな わがまま言って…。」

はな「おら これまで 人生は足し算だと思ってた。 明日は 必ず 今日よりも いい事があるって信じてた。 ふんだけんど 大好きなおじぃやんが 死んでしまって…。 人生は 引き算なのかもしれない。 ほう思ったら 何だか じっとしていられんくなったさ。 勇気を振り絞って 自分の足で 一歩を踏み出さんきゃって。」

吉平「ほれで 東京の出版社に?」

はな「お願えします! おらのわがままを 聞いてくりょう!」

ふじ「はなが ほうしてえなら ほうしろし。」

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