里や
客室
(ノック)
晴海「はい。」
純「お母ちゃん。」
晴海「うん?」
純「薬持ってきた。」
晴海「あ ありがとう。」
純「あ 日記書いてたの?」
晴海「うん。」
純「はい。 あ そうだ お母ちゃん 私も泊まるからさ なんかあったら いつでも呼んで。」
晴海「私は大丈夫だから 帰ったら? 愛さん待ってるんでしょ?」
純「うん でもね。」
晴海「純の方が 病人みたいな顔してるよ。」
純「うん。」
純宅
純「お母ちゃんにすっかり 見抜かれちゃったよ 疲れてるの。」
愛「そうですか。」
純「でも 今日は別に変なこともなかったし 症状はよくなってんのかもしれない。 これから どんどん良くなるかも。」
夢
善行「純は ええ子やな。」
な なんだ この夢は?
善行「べっぴんさんになるで。」
気持ち悪い!
純「うっ うっ!」
愛「純さん。 純さん起きて下さい 純さん! 純さん。」
純「あ 気持ち悪い夢みた。」
愛「それどころじゃないです 純さん。 今里やの女将さんから電話かかってきて お義母さんが。」
純「え?」
里や
晴海「純 純 どこ?」
サト「あ おかあさん 来ましたよ 娘さん。」
純「すみません。 どうしたんですか?」
サト「自分がどこにいるか わかんなくなっちゃったみたいで…。」
純「お母ちゃん。 ここは 私が働いているホテルでしょ。 ほらお母ちゃんは 今日からここに泊まるって言ってたでしょ。」
晴海「起きた時 あんたいなかったさ。」
純「え? ごめんごめん 私も今日は一緒に泊まるから。」
晴海「イヤ! お家に帰りたい!」
純「そんなこと言わないで お母ちゃん。」
晴海「あんたは いつも なんで 私の言うこときかないの? 昔から なんで そうやって母親苦しめるようなことばっかりするの! イヤ お家に帰りたい…」
愛「お義母さん 一度座りましょう…」
晴海「イヤ あなた あっち行って! イヤ お家に帰りたい 正に会いたい 剛に会いたい 勇気にも会いたい…」
おじぃ どうしていいか わからないよ
晴海「助けて 助けて たすけて…」
純「お母ちゃん…。」