連続テレビ小説「純と愛」112話「まほうのことば」ネタバレ

純宅

純「ただいま。」

愛「おかえりなさい。」

晴海「おかえり。」

純「チュルチュルちゃん? なんで? え?」

愛「どうしても 匿ってくれってお願いされて。」

純「いったい なにがあったの?」

羽純「…」

純「協力してあげたいけど しゃべってくれないと なんにも出来ないよ?」

羽純「私は…。」

純「うん。」

羽純「…」

純「はあ(ため息)」

晴海「あなた 名前は なに?」

羽純「羽純。」

晴海「いくつね?」

羽純「19です。」

晴海「あなた 宮古の海みたいよ。 透き通って 本当にキレイさ。」

羽純「私は… 昔から… 私が話すと いいことなんか 1つもありませんでした。 小学校で 友達が出来る度に 嬉しくて 好きな本とか 音楽とか いっぱい教えようとしたら 結局いつも『あんた うるさいよ』って 言われるし 中学のクラス会や部活で みんなに仲良くしようとか 頑張ろうって言うと『キレイごと言うな偽善者』って 仲間外れにされて。」

羽純「高校の時に親友が変な男と付き合ってるから『あんた男やめたら?』って忠告したら『彼 盗る気でしょ』って 絶交されて でも 大学の時に やっと私の思うことが わかってくれる人が現れて 彼のこと本当に好きだったし でも 私 彼と一生一緒にいたかったから 駆け落ちしようと空港で待ち合わせしたけど 何時間経っても彼は現れなくて…。」

羽純「結局 夜に1通うメールがきて『君は重い。』って書かれていて もうウチには帰れないし そしたら なんでか サトのおばさんのこと 思い出して 気が付いたら 里やの前にいて その時決めたんです。 また 私がしゃべって 私から人が離れていくのはイヤだから 死ぬまで 必要最低限のことしか言わんどこうって。」

純「なんだ 私達 似てるよ?」

羽純「え?」

純「私もね 自分が正しいって思ったことは 素直に言っちゃうタイプなんだけどさ でも そうすることで 結局 周りの人を怒らせたり迷惑かけたりして もう自分がね もう何もしゃべらない方がいいんじゃないか って思ったことも 1度や2度じゃないし。」

純「でもね どんなにツラくても 自分の思っていることを正直に伝えることを怖がっちゃいけないと思うの。 おじぃが言ってた。 言葉は 魔法の源で 人を癒したり 救ったりする力があるんだよって。 だからさ 羽純ちゃんも これからは 私達になら いくらでも話していいから ね?」

晴海「ああ よくしゃべったね。 良い子だね。」

羽純「(泣き声)」

純「よくしゃべったね 辛かったね。」

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