里や
純「おはようございます。」
忍「蘭さん あの… ちょ ちょっと 待ってください。 あの 考え直しましょうよ。」
純「セクシーさん! もう 行っちゃうんですか?」
蘭「向こうの美容院も早くきてくれって 言ってるし。」
純「いや ちょっと 待ってください 待って。 ああ 羽純ちゃん なんか 言ってあげて。 いっぱい しゃべれるようになったんだからね。」
羽純「セクシーさん… やっぱり いいです。」
純「ちょっと どうしたのよ?」
羽純「まだ 心の準備が出来てないんですよ。」
蘭「行くよ 士郎。 みんなにバイバイして。」
純「あの だから そんなこと言わないでくださいってば。」
蘭「あんたも いいかげん 諦めたら? じゃあ。」
純「ちょっと…。」
多恵子「ちょっと 待って。」
純「ああ お義母さん?」
多恵子「ねえ あなた 本当に美容師なの?」
多恵子の髪を切る蘭
すごい なんだ この鮮やかな手つきは?
蘭「メイクも少し変えた方がいいと思うんですけど どうしますか?」
多恵子「任せるわ。」
蘭「はい。」
誠「ええやん ママ 物凄い 若く見えるし 物凄く優しくて ええ人に見える。」
純「凄いキレイです お義母さん なんていうか ずっとそのままでいてくれないんかな って感じです。」
蘭「あの 何かご不満でしたら なおします。」
多恵子「いいわ これで いくら?」
蘭「いえ 結構です。」
多恵子「そういうわけには いかないわ。」
蘭「いえ いつか助けていただいたお礼ですから。」
多恵子「そう。」
純「あの セクシーさん やっぱり 辞めないでもらえませんか? このヘアメイクも きっと里やの売りになると思うんです。」
蘭「そんなこと言われても 女将さん。」
純「それは 私が説得しますから。」