志道「カッコイイ!」
誠「やったー! ママ復活や。」
純「お義母さん ありがとうございます。」
多恵子「さっき言ったこと本当でしょうね?」
純「え?」
多恵子「1か月で ここを予約で一杯にしてみせるって。」
純「はい もちろん。」
多恵子「だったら ここの借金 肩代わりさせてもらえますか 私に? 女将さん?」
サト「え? 本当に いいんですか?」
多恵子「ここがなくなったら困るんですよ 私。」
サト「ありがとうございます。」
純「あの 本当にありがとうございます お義母さん。」
多恵子「そのかわり 約束破ったら 即刻 全額あなたが返済すること さもないと 豚箱にぶち込んでやる。」
純「(ゴク)わかりました…。」
玄関前
誠「ねえ ママ せっかくやから ここの顧問弁護士になったら?」
純「あ! 是非お願いしたいです。 きっと色々トラブルあると思うんで。」
多恵子「私は客で来たいの ここには!」
純「はい すみません。」
愛「お母さん。 今日は本当にありがとうございました。」
多恵子「ねえ さっき言ってたこと 本当?」
愛「なにがですか?」
多恵子「ほとんど見えなくなったとか 言ってたでしょ?」
愛「はい。 純さんと出会って 色々な人と出会って それで里やに来たら 人の幸せそうな顔見るの楽しくなってきました。」
多恵子「じゃあ 私も良くなるかしらね いつか?」
誠「もしかして? ママもなんか見えてた?」
多恵子「そんなもんじゃないわよ。 あなたたちの父親みたいに 耳鳴りはするし 誠みたいにどいつもこいつも臭くてたまんなかったわ。」
誠「ウソ?」
純「それでも ずっと 平気なフリしてたんですか?」
多恵子「そんなもんに 負けてどうすんのよ?」
愛「お母さん。」
多恵子「あ でも 私も少し 楽になった気がするわ ここに来て あんたも相も変わらず 元気そうだし。」
誠「なんだかんだ言ってママ 純さんらのことが心配でここに来たんよ。 お義父さん亡くって 元気なくしてるんちゃうかって。」
純「ウソ?」
多恵子「なにやってんの誠?」
誠「はい はい。 じゃあね。」