夜
サト「ああ 起きたわ。」
純「あ! みんなは?」
サト「もう とっくに寝ちゃったよ。」
純「あ すみません。 痛てて。」
サト「社長。 ちょっと来て。」
純「え?」
サト「見せたい物があるから。」
秘密の小部屋に案内するサト
純「あ え あの…? いいんですか? なんだろう?」
秘密の小部屋
純「ああ! なんですか これ?」
サト「ホテルに関する資料とか 知り合った人達の連絡先とか ウチの旦那が生きて間に集めたの。」
純「へえ。 あの 見てもいいですか?」
うなずくサト
純「凄い… 顧客帳 なんか コンシェルジュのパソコンの中みたいです。」
サト「ここがあったから どんな困った時もやってこれたんだ 今まで。」
純「亡くなった旦那さんの 里やや 女将さん… ボスへの愛が いっぱい詰まってるんですね。 すごいなー。 ちょっと こっちも見てみよ。」
サト「ここを あんたに譲りたいんだけど。」
純「はい?」
サト「なんだか あんたに渡すために 旦那も ここを残してきたような気がしてきたからさ。」
純「え?」
うなずくサト
純「ありがとうございます。」
純「これ 登ってみても いいですか?」
お父ちゃん おじぃ もうすぐ 本当に魔法の国が出来る気がしてきたよ 私