リビングルーム
純「お水 どうぞ。」
水田「ああ ありがとうございます。
純「お味の方 いかがですか?」
水田「とっても 美味しいです。」
純「ああ そうですか。 よかったです。 あの ちなみに なんで ウチのホテルに来てくださったんですか?」
水田「久しぶりに休みみたいのがとれたんで 近場で良いところがないかな? と思ってネットで評判になっていたので こちらが。」
純「そうですか。 あの ちなみに 奥様は?」
水田「え?」
純「いらっしゃいます?」
水田「僕みたいな男と結婚してくれる人なんか いませんよ。」
純「どうしてですか?」
水田「ごちそうさまでした。」
純「あ 失礼します。 お水どうぞ。」
火野「あ すみません。」
純「あの もしかしたら さっきの彼のこと 気になってたりします?」
火野「え いや。 そんな あっ!(水をこぼす)あ すみません。」
純「あ 大丈夫です。」
火野「すみません。」
純「大丈夫です。 図星ですね。」
火野「あの?」
純「はい。」
火野「なにをするんですか いったい?」
純「彼が来たら このハンカチをわざと落として そして 彼に それを拾ってもらうんです そしたら 話しをするきっかけを作れるでしょ?」
火野「はい。」
純「名付けて『恋のハンカチ落とし。』ってことで。 1つ。」
火野「はい。」
純「自然に 自然に。」
水田「あの…。」
志道「あんた ハンカチ落としたわよ。」
火野「あ すみません。」
睨む純
志道「なによ? おっかない顔して? なにさ?」
純「そしたら 2人で 相合傘をしながら『じゃあ 湯上りのビール一緒に待ち合わせして如何ですか?』って誘うんです。 これぞ『恋の相合傘作戦』」
火野「そんなに うまくいくでしょうか? あ 冷たい。」
純「あ すみません。」
火野「あ いえ。」
愛「この時間が1番風呂なんですよ。 長寿湯さん。 あ 雨が降ってる 純さん 傘を。」
純「あ 本当だ。」
サト「あら ここにいっぱいあるよ。 ほら。」
水田「あ すみません。」
サト「ほら。」
火野「すみません。」
厨房
サト「そんな 作戦があるなんて 言っておいてくんないと。」
純「ああ すみません。」
愛「でも 純さん次は どうするつもりなんですか?」
純「こうなったら『恋の相席大作戦』」