リビングルーム
純「こちらへ どうぞ。」
純「あ すみません。 あの 相席 お願いできますか?」
水田「あ いやでも。」
純「ああ 申しわけございません。 本日 他の席は 予約で いっぱいでございまして。」
志道「はい みんなこっちよ。」
純「いらっしゃいませ。」
「おじゃまします。」
志道「座ってちょうだい。 いいわね はい はい。」
純「どうも すみません。 じゃあ こちらのお席にどうぞ。」
火野「はい。 あ すみません。」
水田「あ いえ。」
これで やっと うまくいくか?
水田 火野「…」
純「なにやってるのよ もう。 頑張れ。」
サト「なんなら 私が言ってこようか?『さっさと付き合っちゃいな』って?」
水田「すみません ごちそうさまでした。」
純「え?」
愛「え? ありがとうございました。」
志道「ちょっと あんた なにやってるのよ もう。」
マッサージルーム
正「あの もうちょっと 強い方が良かったら おっしゃってくださいね。」
水田「いや とっても気持ちいいです。」
正「ああ そうですか。」
正「ああ ちなみに 彼女のことは どう思います?」
水田「うん? 彼女?」
正「あ 彼女は さっきの相席のお客さんです。」
水田「彼女は 僕なんかと。」
正「どうしてですか?」
水田「ウチは親父の代からやっている豆腐屋で 朝は早いし 仕事はツライし 生活も楽じゃないし。」
正「は? そうなの?」
水田「え? なんです?」
正「え あ いや あのですね 前向いてください。 妹が言っていたんですけど そんなの気にしないそうですよ 女性は。」
水田「え?」
正「え いや あの。 確かに お金がなきゃイヤだって人もいますが 本当に愛し合っていれば そんなの問題ないって。」
水田「それだけじゃないんですよ 僕は。」
純「どういうことですか?」