客室
火野「ん。」
純「大丈夫ですか?」
火野「ねえ 彼は? 彼は?」
純「これ 渡してくれって。」
火野「どうしよう ねえ?」
純「明日 彼のところに行って 話しましょう 私も一緒に行きますから。」
火野「本当ね。 ねえ 本当よ?」
純「でも なんで言ってくれなかったんですか? もし言ってくれてたら お酒飲むの 私も止めたのに。」
火野「怖かったの 嫌われるのが このチャンス逃したら もう2度と無い気がして だから…。 でも 彼と出会って 今度こそ本当にやめようって思ったの ねえ 信じて。 家族もいないから 1人ぼっちなの 彼を失いたくなの ねえ お願い お願い。」
純「わかりました。」
火野「お願い お願い!」
純「わかりました 明日 それ伝えましょう 水田さんに。」
リビングルーム
愛「ああ 純さん 彼女?」
純「うん なんとか落ち着いた。」
愛「やっぱり 無理やりにでも 僕が本性見ておいた方がよかったんじゃ…。」
純「そんなこと言わないでよ。」
サト「社長 疲れただろう? もう帰ったら?」
純「今日は 彼女のこと心配だし 泊まっていきます。」
夜 厨房から 酒を取る火野
客室
眠りに落ちる火野