純「みんな 来たらよかったのにね。」
愛「きっと 僕と一緒に居たくなかったんですよ。 お義母さん。」
純「え?」
愛「本性見られたくないから 今日僕の方 全然見てくれなかったし。」
純「ごめんね。」
愛「ああ いや それより お義父さん どうするか 早く考えましょう 時間もないですし。」
純「あ そうだね。 あ! ねえ オオサキん時みたいにさ おじぃのホテルの再起案作って それで 説得するってのはどう?」
愛「ん~ お義父さんは ホテル経営自体に辟易としてるんで 難しいんじゃないですかね?」
純「じゃあ お母ちゃんを説得して ホテル売るなら あなたと離婚する って言ってもらうとか? なんだかんだ 言って お母ちゃんに惚れてると思うから 考え直すと思うんだけどな お父ちゃん。」
愛「お義母さんに離婚の決断させること自体難しいと思います。 それにそれは 純さんが望んでないことなんで。」
純「うん。 じゃあ 何か いいアイディアある 他に?」
愛「今のところ 原子的なものしか…。」
純「ん? 何?」
カイザープラザホテル
客室
(チャイム)
善行「ドンディスカードが見えへんのんか?」
純「こうなったら 愛君の原始的な方法でいこう」
正「え?」
晴海「原始的な方法って?」
愛「ここでずっと見張って お義父さんが出てくるのを阻止するんです。」
晴海「でも 誰が?」
純「私がやりたいんだけど 仕事があるから。」
晴海「じゃあ 正が?」
正「いや でも 俺こんな 足だし 逃げられたら 捕まえらんないでしょ」
純「そうだよね。」
マリヤ「いえ お義母さん 私大丈夫よ。」
正「いやいや 駄目だった お腹大きいんだから。」
晴海「仕方ない 私がするさーね。」
純「そんな お母ちゃん お父ちゃんに体力的に負けるに決まってるから無理。」
晴海「じゃあ どうするの?」
純「だから。」
愛「あの もしよかったら 僕が。」
晴海「ああ でも家族でもないのに申し訳ないし。」
純「それ どういう意味?」
晴海「別に変な意味じゃないさ 愛さんに迷惑かけられないと思っただけさ。 こんな時 剛 居てくれたら いいのに ねえ 純 あんた 何か知らない? このこと?」
純「この前電話かけたら 愛君の家に居たよ。」
晴海「え? なんね それ?」
愛「ウチの妹が 遊びに来てって 言ったみたいで。」
晴海「純! ちょっと! 電話してよ。」
純「え? いいんじゃないの 別に放っておいて。」
愛「お義母さん 今はそれどころじゃ…。」
晴海「何言ってるの 何か間違いでも起こしてたら どうするの?」
純「ったく 剛のことになると甘いんだからお母ちゃん もしもし?」
剛「もしもし 何 お姉?」
純「剛 今あんた どこに居んの? お母ちゃんが心配してるよ。」
剛「ちょっと 待って 今場所を移動するから ちょっと待ってね。」
純「うん。」