善行「おい! どうしたんや お前 こんなところで?」
晴海「おとうさん。」
善行「迷子にでもなったんか?」
晴海「違いますよ。 この辺どんなもんがあるかなって。 おとうさんこそ 今日は早いんですね?」
善行「え? あー。」
晴海「もしかして 会社で何かあったんですか?」
善行「なにを言うてんねん そうやない そうやない。 いつもな よう俺が働いているからな 若いヤツが もう今日ぐらい はよ帰って下さい 言うてな。」
晴海「そうですか。」
善行「帰ろう。」
里や
客室
剛「こんばんは。」
純「剛?」
剛「おお。」
純「何やってんの?」
剛「ああ いや 女将さんが行くとこないなら 泊まっていけって言うからさ。 ってか この部屋なんとかしてよ 変な声するし 臭くてたまらないんだけど。」
天野「ああ! ああ!」
剛「ちょっと…。」
純「マジ?(ノック)お客さん! あの すみません お願いですから ここ開けてくれませんか? あの 開けてくれたら なんでもしますから。」
天野「ほなら 包丁持ってきてんか?」
純「え?」
天野「そしたら 言うこと聞いたるわ!」
純「お料理でもなさるんですか?」
天野「そんなわけないやろ?」
純「じゃあ ダメです。」
天野「ほんなら 俺も出ていかん。」
純「ちょっと! お客さん! お客さん!」
天野「やかましい! 向こう行け!」
おじぃ 一体どうしたらいいの この人?