志道「あんたの兄嫁さんも ずっと沖縄にいたんなら ね? もうとっくに沖縄の人間になっちゃってるから 大丈夫よ ほっといても ねえ?」
純「そうかもしれないですけど でも やっぱり。」
サト「ああ 思い出した。」
志道「ほう?」j
純「え なにをですか?」
サト「ほら さっき言った 別れた夫婦のドラマ。」
純「あ どうやって仲直りしたんですか その夫婦は?」
サト「結局… 別れた。 っていうか 自殺しちゃうのよ 奥さんが。」
純「なんですか それ? もう そんな はあ…。 やっぱ無理なのかな? 私なんかが 兄とはいえ 他の家の夫婦をどうにか こうにかしようなんて思うのが間違ってんのかな 最初から?」
サト「あら? あんたの辞書に無理って言葉がないんじゃなかったの?」
純「そうですけど でも いいアイディアが全然浮かばないんですもん。」
サト「それでも。 なんとかしようと思い続けることが大切なんじゃないの? たとえ向こうが出なくても 電話し続ければ 気持ちは伝わるし もしかしたら 今まさにバカなことをしようとしていて あんたが電話鳴らしたおかげで 思いとどまるかもしれないじゃない?」
志道「女が諦めちゃったらね 世界は終わっちゃうのよ。」
市役所
マリヤ「あの… 離婚届はここでいいんですか?」
「はい。 お預かりしますよ。」
「確認させていただきますので お座りになって お待ちください。」
(携帯の着信)
マリヤ「あの…。」
「はい 結構です。」
里や
純「出て! もう!」
正宅
愛子「もしかして 奥さん?」
正「じゃあ そろそろ 行こうか?」
愛子「えー。」
正「もう十分見たでしょ?」
愛子「まだ いいじゃん。 こんな家だったんだ。 なんか正のイメージと違うね。」
正「まあ… 結構住みやすかったんだけどね。」
愛子「ふーん。」
正「いつも マリヤがキレイにしてくれてたから。」
愛子「私と結婚してたら もっと素敵な家にして見せたのにな 正のことも もっと幸せにするし。」
正「じゃあ 結婚しよっか?」
愛子「え?」
正「離婚したんだ 俺。」