連続テレビ小説「カーネーション」第101回「ライバル」【第18週】

聡子「行ってきます~。 行ってきます~。」

美代「行っちょいで! あ 聡ちゃん 聡ちゃん!」

聡子「へ?」

美代「あんた それ 靴バラバラや!」

聡子「へえ?」

(笑い声)

聡子「はあ ほんまや。 逆や。」

美代「ちゃうちゃう その逆やのうて ものが ちゃう。」

聡子「あ~。」

「はよ履き替えてきいよ。」

「ほんま せわしない子やなあ。」

居間

糸子「わあ~ チョコレートや! お母ちゃん 勇君 チョコレート 送ってくれたでえ!」

千代「へえ~ ほんま?! ひゃ~。」

糸子「ちょっと 食べようや。 子供ら おらんうちに食べよう。」

千代「それ チョコレート?」

(柱時計の時報)

糸子「う~ん。」

昌子「う~ん う~ん!」

千代「勇君とこも もう タカシ君 6歳やて!」

糸子「へえ~。」

<勇君は あれから なんと また セレベス島に戻って コーヒー農園を開きました>

直子「ちょっと 聡子。 それ 何個目や?」

聡子「2個目や。」

<日本の食べ物が 恋しかろうちゅうて 何やかんや 送る度に 勇君も 向こうのもんを 送ってくれます>

優子「なあなあ お母ちゃん。」

糸子「うん? あ あんたも はよ チョコレート 食べ。 無くなってまうで。」

優子「あんな 課題でな ちょっと 教えてほしいとこが あんやし。」

糸子「どれ?」

優子「このダーツやねんけどな ここに こう ダーツ入れるやろ? ほなな この生地とな こっちが ほら 長さが 合うへんねん。」

糸子「これは いっぱい したいんやろ?」

優子「そやねん。 クシャクシャとしたいねん。」

糸子「ほな これ やめてやな。」

優子「やめんの?」

糸子「これ タックにしたら ええねん。」

優子「そうやな。」

オハラ洋装店

「おはようさん!」

糸子「おはようさん! ちょっと 待ってや。 直子! 木島君らやで~!」

直子 聡子「は~い!」

糸子「ちょっと待ってや。 はよはよ。」

直子「あ~ おはようさん!」

糸子「しっかりな。 けが しなや。」

直子「うん!」

糸子「聡子 頼むで。」

直子「うんうん。 ほな 行ってきます!」

聡子「行ってきます!」

糸子「行ってちょいで!」

直子「よっしゃ 行くで!」

糸子「気ぃ付けてな~!」

<終戦から10年たって だんじりの曳き手の数も だいぶ そろてきました>

2階 ベランダ

一同「わあ~!」

糸子「聡子~! 直子~!」

一同「ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ!」

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