北村「ええ服 着てよ これまた!」
優子「私が作ったのよ!」
北村「そうけえ!」
居間
優子「へえ~! 次郎ちゃんも 結婚するの?」
八重子「そうやねん おかげさんでな。」
糸子「お嫁さん 別嬪らしいで。」
北村「え~! どんな子よ!」
糸子「写真 持ってきてへんの?」
八重子「ああ 忘れたわ! 持ってきちゃあったら よかったなあ。」
北村「持ってこなよう それ。 別嬪 見たかったな!」
優子「お母ちゃん そういえばね 来週辺り 東京から一度 うちに遊びに来たいって言ってる 友達がいるんだけど。 いい?」
千代「ええ~!」
糸子「うん…。」
優子「はい。」
千代「フフフ! まあ~!」
北村「これ えらい男前やしよ!」
昌子「見せて! ごっつい男前やんか!」
<この おばちゃん4人は もう しっかり 意味 分かってたそうです>
北村「アイビールックちゅうのが ええのう! これ 見込みあるど!」
<北村でさえ そうゆうこっちゃろ 思てたそうです>
糸子「せやけど ええんか?」
優子「え?」
糸子「1人だけで来んかて ようけで来ても。 うち 布団あるんやで? 直子かて こないだ 3人も男の子 連れて来よったしな。」
優子「えっ?」
糸子「え?」
<分かってへんかったんは うちだけでした>
八重子「男前や ええなあ!」
玉枝「ええ男やな!」
優子「フフフ!」
後日
糸子「結婚したいちゅう事ですか?」
悟「はい。」
聡子「結婚! 結婚! 結婚!」
優子「これ!」
悟「何なら 僕が岸和田に来ても いいかなって思うんです。 優子さんが このお店を継ぐ事は 僕も賛成ですし 婿入りも まあ 親に頼めば 許してくれると思うんです。」
糸子「はあ。 せやけど お仕事は どうしはるつもりですか?」
聡子「そう それなんですが。 何か お母さんのツテで 紹介してもらえないでしょうか? 大阪をよく知らない僕が 自分で 探すのは 大変だと思うんです。」
優子「大丈夫! うちのお母さん 顔が広いから ツテなんか いくらでもあるわよ。 ねえ。」