連続テレビ小説「カーネーション」第108回「自信」【第19週】

千代「味 薄い事ないか?」

源太「いえ うめえです!」

千代「ほうか!」

源太「はい。」

千代「そら よかった。 あんた 無理して食べんで ええんやで。」

直子「無理なんかしてへん。 おいしいさかい。」

千代「うん。 あれ? ここは 電話ちゅうたら どこから かけれるんや?」

源太「あ 大家さんとこにありますよ。」

千代「ほうか。 ほな あとで お母ちゃんに 電話しとかなな。 みんなで そら心配したんやで! 1週間も熱が下がらんて どうゆうこっちゃ ちゅうて。」

直子「ごめんな。 岸和田から遠かったやろ。」

千代「そら 遠いけど 来てよかったわ。 あんたの顔見れて ほっとした。」

千代「はあ この部屋 神戸箱みたいやなあ。」

直子「神戸箱て?」

千代「そうゆう箱がな 昔 うちに あったんや。」

直子「どんな箱?」

千代「神戸の ひいおばあちゃんがな 糸子らに そら すてきなもんを ようさん贈ってきてくれて。 生きてたら そら あんたらにも いろいろ贈ってくれた事やろなあ。 とにかく 人に物 贈るんが 大好きな人やったんや。」

直子「惜しい事した。」

千代「ほんまやな。 フフフ!」

直子「けど うちは。」

千代「ん?」

直子「おばあちゃんがおったら 十分や。」

千代「ほうか?」

直子「うん。」

千代「うれしいなあ。」

直子「おばあちゃん。」

千代「ん?」

直子「長生きしてな。」

千代「ふん。 任しとき。」

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