回想
糸子「悪いけどな お父ちゃんより 今は うちのが よっぽど この家 支えてるんや!」
<うちを あんな ぶった切ったりしません>
糸子「うち どないしても…。」
善作「でや!」
善作「こん ガキゃ!」
(悲鳴)
善作「こんなもんが なんぼのもんじゃ!」
回想終了
糸子「まあ うちも お父ちゃんほど ひどないけどな。」
<ほんでも いつ そないしたら ええんやろか? いつ…>
オハラ洋装店
千代「電車の中で食べなあ。」
里恵「うん!」
千代「はい。」
糸子「何や?」
聡子「いや デザイン見てもらいたあて。」
糸子「どれ?」
聡子「姉ちゃん! あんな ちょっと 見てもうて ええ?」
優子「うん。」
聡子「どやろ?」
優子「えらい スカート短いなあ。」
聡子「うん。」
優子「鳥山さんやからなあ。 堪忍。 うち何とも よう言わんわ。 気に入ってくれるかもしらんし あかんかもしらん。」
<潮時… 近いうちに 今やな ちゅう時が来るんやろ>
優子「ほな 自信持ってやり。 それしかないし。」
聡子「あ うん。」
<間髪入れず 潔う決めちゃろう。 お父ちゃんみたいに>