連続テレビ小説「カーネーション」第39回「移りゆく日」【第7週】

居間

糸子「ほうか…。」

玉枝「うん。」

糸子「よかったなあ 奈津。」

玉枝「うん?」

糸子「泣けて よかったで。」

玉枝「そやな!」

<何やろな? 安岡のおばちゃんには 奈津が気ぃ許せる 何かが あんねやろな>

末松商店

玄関前

(猫の鳴き声)

<大将に ボロかす言われながらも どないか ロイヤルを辞めて 次に お父ちゃんに行かされたんは 生地の店でした>

店内

糸子「よいしょ!」

店主「おはうさん!」

糸子「おはようございます! よろしゅうお願いします!」

店主「ほな ちょう来て。」

糸子「へっ?」

<そやけど うちの仕事は 生地を売る事や のうて…>

作業場

店主「縫い子や。」

糸子「縫い子?」

店主「うちは セーラー服も扱うてんやし あんたは ミシンが 使えるっちゅうさかい 主には 縫製を やってほしいんや。」

糸子「はあ…。」

(ミシンの音)

糸子「えっ?」

縫い子「食べり!」

糸子「いや 今 仕事中やさかい。」

縫い子「かめへんて。」

糸子「ええっ? ああ…。」

<ええ~?! お菓子 食べながら 仕事してる。 いろんな仕事場が あるもんやなあ>

縫い子達♬『咲いて黄金の宝船 ハァー よせて文化の宝船 ソヤナイカ ソーダッセ』

<はあ~ こら ええ職場やなあ。 そやけど… ここで どんだけ セーラー服 縫うたところで お父ちゃんを認めさす事は でけへん。 そうや! うちは どないかして この店を繁盛させちゃらんと あかんのです。 ポケ~ッと 菓子 食うてる場合やないど!」

(ミシンの音)

店内

(柱時計の鳴る音)

縫い子「お先です。」

店主「お疲れさん!」

縫い子「お疲れさまです。」

縫い子「大将 お先!」

店主「はい ご苦労さん。」

糸子「すんません。」

店主「うん?」

糸子「あの~ うち 店 出さして もらえませんやろか?」

店主「はあ?」

糸子「縫い子や のうて 生地屋の売り子を さしてもらいたいんです。」

店主「はあ?!」

糸子「出さしてもうたら 絶対 繁盛させますよって!」

店主「いや 要らんちゅうてんねん。 要らん仕事されたかて 給料は出されへんで!」

糸子「ほな こんなん どないですか?」

店主「何や?」

糸子「昼間は 売り子をさしてもらう。 そんかわり セーラー服の仕事は

持って帰って 夜のうちに 家で仕上げてきます。」

店主「はあ?!」

糸子「これやったら 絶対 店は損しません!」

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