糸子「せえへんちゅうてるやろ。 勘助の しゃべりが! 口 のりで貼り合わせちゃろか。」
奈津「どっちゃでもええけど あんた…。」
糸子「何や?」
奈津「祝言だけは うちで挙げや。」
糸子「ああ?」
奈津「他の料理屋なんかで挙げたら 承知せえへんで。 ほんな事したら 末代まで恨んじゃるよってな。」
糸子「そやから せえへんちゅうてるやろ!」
奈津「そんだけや。 ほなな。」
駒子「なあ ずっと気になってんやけど。」
糸子「は?」
駒子「糸ちゃんと若女将は 仲ええんけ? それか 悪いんけ?」
糸子「さあ。」
<それにしても 松坂のおっちゃんと川本さん。 お父ちゃんと 松坂のおっちゃん。 奈津と駒ちゃん。 このごろ 珍しい2人連れが多いな。 人っちゅうんは うちの知らんとこで 案外 つながってるもんなんかな>
道中
善作「こんなにありました。」
清三郎「そんな大きい?」
善作「驚きました。」
清三郎「そうか。 そりゃよかった。」