連続テレビ小説「カーネーション」第44回「果報者」【第8週】

小原家

居間

糸子「お代わり。」

ハル「もうあらへん。」

糸子「何で?」

ハル「何でやあらへんな。 あんたも毎日 帳簿 見てるやろ。 ちょっとも金 入らへんのに。 御飯だけ 食べ放題ちゅう訳には いかん。」

安岡家

居間

糸子「こんにちは!」

3人「はれ?」

糸子「何?」

玉枝「何て糸ちゃん 聞いたで 勘助から。」

八重子「めでたい事やさかいに 糸ちゃんの口から 言わせてあげなはれ。」

糸子「何の事?」

「何や お嫁入りけ?」

八重子「いや~ 言うちゃらんといて!」

糸子「何や その事か。」

玉枝「え?」

糸子「周りが勝手に言うてるだけや。 うちは そんな気 さらさらないよって。」

玉枝「え~!」

八重子「そうなん?」

糸子「チラシ 置きに来たのに 全然 減ってへんな。」

玉枝「そうか? でも 大体 うちに 来てもらてる お客さんには 大概 渡してしもてるよってな。」

糸子「ふ~ん。」

小原家

玄関前

(ため息)

<何で 他の店 あんだけ繁盛させられたのに 自分の店なったら 途端に あかんねん。『稼がな!』て 欲かくからやろか。 そやけど 稼がん訳には いかへんしなあ そうか そら よう見たら まだまだや。 こんな 中途半端な店構えで 客は来えへんわ。 心斎橋の洋装屋やったら もっと。 この辺に しゃれたドアが 付いちゃあって>

糸子「ヘヘヘ!」

<看板は こう ほんで ここに ピカピカの ショーウインドウが ば~ん! そもそも 何やねん これ? 要るか? 要らんわな? これ なかったら ここにガラスでも はめて ショーウインドウみたいに できらし>

糸子「切っちゃろ!」

奈津「はれまあ! とうとう 店 壊すんけ? 洋裁屋 でけたばっかしやて 聞いちゃあったけど もう潰れたんか。 気の毒に。」

駒子「こんにちは!」

糸子「何や 珍しいな。 一緒に来たんけ?」

駒子「うん そうやねん。 うちが今日 糸ちゃんとこ 行くちゅうたら 若女将が うちも行くて。」

奈津「別に 服作りに来たんちゃうさかい 勘違いしなや。」

小原洋裁店

奈津「何や 呉服屋のまんまやんか。 洋裁屋やったら 店かて もっと しゃれてらな。」

糸子「分かってるわ。 駒ちゃん 座って。」

駒子「ううん うちは ええよ。」

糸子「ほれ あんたが さっさと帰らんさかい 駒ちゃん 座られへんやろ? 何の用や?」

奈津「あんた…。」

糸子「ああ? 何や。」

奈津「結婚すんけ?」

糸子「は? せえへんわ。」

奈津「嘘や 言うちゃあったで 勘助が。 何や 平吉の店に あんたの親戚と男が来て。」

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