小原家
玄関前
<梅雨が明けたら 夏が来て あっついお日さんの下を 毎日 アメリカの飛行機が 飛んでいきます>
(警戒警報)
山中町
<警報は このごろ 朝から ひっきりなしで なけなしの食べ物を あっちへ運び こっちへ運び>
千代「おおきにな。」
糸子「あ~。」
千代「あ~ 糸子! 大丈夫か?」
<食べてへんし 寝てへんし>
糸子「大丈夫や。」
(せみの鳴き声)
小原家
居間
<何やもう モノが考えられへん ようになってました>
(せみの鳴き声)
糸子「結局 蛍て 見れたんやろか…。」
『ごめんください。』
糸子「はい。」
「小原 勝さんのお宅でしょうか。」
糸子「はい。」
(せみの鳴き声)
玄関
「公報が届いてます。」
(せみの鳴き声)
「ご愁傷さまです。」
糸子「ご苦労さんです…。」
(せみの鳴き声)