花菜「今は 美作におります。」
安子「元気なんじゃね?」
花菜「もう長えこと入院しとります。 おじいちゃんが亡うなってから 急に弱ってしもうて…。 じゃけど クリスマスの日に いつものラジオ聴きょおった時 急に 目ょお輝かせて 安子ちゃんじゃあ言うて…。」
安子「絶対 会いに行くいうて きぬちゃんに そねえ伝えてちょうだい。」
花菜「はい。」
大月家
居間
<Yasuko then went to Kyoto(そのあと 安子は京都を訪ねました>
安子「最後の最後まで 踊っとったんじゃなあ お兄ちゃん。」
るい「どうぞ。 入ってください。」
吉右衛門「あっ… 安子ねえちゃん!」
安子「あら… まあ 吉右衛門ちゃん!」
吉右衛門「ああ いやいや 吉右衛門は こっちじゃ。」
<It was her first time seeing Kichi-Emonn in sixty years. He left Okayama during the war (戦争で岡山を離れた吉右衛門との およそ60年ぶりの再会でした)>
台所
ひなた「小豆の声を聴けえ。 時計に頼るな。 目を離すな。」
るい「何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる。」
安子「食べる人に 幸せそうな顔を思い浮かべえ。」
3人「おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。」
ひなた「その気持ちが 小豆に乗り移る。」
るい「う~んと おいしゅうなってくれる。」
安子「甘えあんこが出来上がる。」
3人「はっ!」
居間
♬~(ラジオ)
ラジオ・大杉『Welcome to the NHK radio English conversation program. This is Masaaki Osugi, and here with me is….』
ラジオ・マーシャ『Marsha Krakower. Hi, everydoby.』
ひなた 安子「Hi, everydoby.」
ラジオ・大杉『Marsha sensei, what’s new today?』
回想
稔『明日の朝 6時30分にラジオをつけてみて。」
安子「英語って 何か 歌ようるみてえで… 何か 音楽ぅ聴きょうるみてえで。 すてきな調べですねえ。」
回想終了
安子「ひなた。」
ひなた「うん?」
安子「アメリカに来る気はねえ?」
ひなた「えっ?」
安子「アメリカの大学で 本格的に 英語と映画を勉強してみん?」
ラジオ『Don’t look back.』
ラジオ『Seize the day!』
喫茶店・ディッパーマウスブルース
<After Hinata accepted her grandmother Yasuko’s invitation(ひなたが祖母 安子の誘いを受けて アメリカへ旅立ったあと)and left for America, ther were various chages in other people’s lives(それぞれの人生も様々な変化がありました)>
慎一「じいちゃんがいないと 張り合いないなあ…。」
(電話の呼び鈴)
慎一「トミーさん!? 慎一です!」
トミー『おう。 明日のライブ来るか?』
慎一「もちろんです!」
<Shinichi became Tommy’s personal assistant.(のちに慎一は トミーの付き人になりました)And the coffee shop “Dippermouth Blues” was taken over by Joichiro and Rui.(そして『ディッパーマウス・ブルース』は 錠一郎とるいが引き継ぎました)Of course, Tommy continued to be a great trumpet player(トミーはもちろん 現役の偉大な トランぺッターであり続けています)>