連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第34話「1948-1951」【第7週】

雪衣「安子さんは 亡うなった稔さんいう人の 奥さんじゃそうですけど…。 じゃったら おとなしゅう 家のことだけするんが筋じゃ思います。 じゃのに 勝手に おはぎゅう売り歩いたり こねんして 安子さんじゃのうて 私が算太さんの服 繕うことだって… 何か 納得いきません。」

算太「ああ ああ… そりゃ わしが…。」

雪衣「早う この家出てった方が ええ思います! るいちゃんは 別じゃけど… 算太さんと安子さんは 旦那様の財産を当てにして この家に居座りょうる思われても しかたねえんじゃねえですか!?」

勇「何ゅう言よんじゃ。」

雪衣「違います。 違います…。」

勇「あんたに 義姉さんの何が分かるんじゃ! ハッ… 義姉さんが どねえな思いで義兄さんと一緒になったか るいを育ててきたか。 義姉さんらにとって たちばなが どねん大事な店じゃったか。 何も分かっとらんくせに 余計な口出しするんじゃねえ!」

雪衣「申し訳ありません…。 申し訳ありません!」

算太「ええ ええ。 ちょお ちょお… まあまあ。 なっ 勇ちゃん… 安子は ともかく わしが ただの居候なんは 本当のことじゃ。」

算太「のう。 勇ちゃん。 雪衣ちゃんが 安子に出ていってほしい思う 本当の理由…。」

雪衣「やめてください! 失礼します。」

カフェ

「こんにちは。」

「いらっしゃいませ。 こちらへ どうぞ。」

千吉「おいしいか?」

るい「で~れ~おいしい! お母さんにも食べさせてあげてえなあ。」

千吉「優しいのう るいは。 るい。 そりょお食べたら もう一つ 行く所があるんじゃ。 うんうん 食べえ 食べえ。」

るい「は~い!」

病院

医者「はい もうええよ。」

千吉「えらかったな るい。 そしたら ちょっと待ちょってくれるか。」

るい「うん。」

看護婦「ほな 行こか。」

るい「はい。」

千吉「先生。 どねんでしょう?」

雉真家

ダイニング

るい「わあ!」

安子「もう こねえに たくさん。 ありがとうございます。」

千吉「るいは わしの孫じゃ。 これくれえ当たりめえじゃろう。」

安子「るい。 よかったね。」

るい「うん! ありがとう おじいちゃん。 算太伯父さんにも見せてきてええ?」

千吉「もちろんじゃ。」

るい「ハハハッ。 お母さんも!」

安子「はいはい。 はいはい。 あっ すんません。」

るい「算太伯父さ~ん!」

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