連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第40話「1951-1962」【第8週】

「すいません。 すいません。」

るい「は…!」

「洗濯お願いします。」

るい「あっ はい。 どうぞ。(心の声)『何じゃあ この人?』え~っと… 背広の上下ですね。 こりゃあ 綿のワイシャツ…。」

るい「(心の声)『え~っと この数 家族の分 まとめて持ってきたんじゃろうか…。 せえでも 男もんしかねえが…。 男ばあで ぎょうさんで暮らしょるんじゃろうか。 集団就職で どっかの工場の寮に… いや それじゃったら 寮母さんが洗うはずじゃあ。 それに 工場の人が着る服じゃねえ。 わ… 分からん…。 この人の日常が まるで見えてこん。』」

「あっ。」

るい「えっ。」

「これも 洗ってください。」

るい「あ…。(心の声)『血ぃ!? どういうことでえ? 魚屋さん? いや 違う…。 もしかして 返り血? えっ ほんなら この山のような服は 証拠隠滅…。』ひっ…!」

「これも…。」

るい「(心の声)『何じゃあ ケチャップか。 ややこしい。 じゃけど やっぱり分からん。 一体この人あ 何もんじゃろう』」

「ほんなら お願いします。」

るい「あっ お客様 お名前…。 お客様! お名前! はあ… やってしもうたわ…。」

<その男は 何者なのか。 どこで どんな暮らしをしているのか。 るいには 全く想像がつきませんでした>

<Rui had no idea who the man was, where he lived, or what he did for a living>

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