ひなた「何で 何やっても続かへんのかな。 夏休みの宿題も ラジオ『英語会話』も。 今度こそって思うけど やっぱり できひん。 何で ちゃんと やっとかへんかったんやろって あとになって思うけど…。 もう 遅い。 何で 私は…。」
るい「心配せんでええ。 今は 真っ暗闇に思えるかもしれんけど いつか きっと 光がさしてくる。 ひなたの人生が輝く時が来る。」
大月家
玄関前
るい「こんばんは。」
ひなた「こんばんは。」
居間
ひなた「ただいま。」
♬~(ラジオ)
ひなた「お父ちゃん。 今日は 悪い子で ごめんなさい。 お母ちゃんにも 謝りました。 回転焼きにも謝ります。 ごめんなさい。」
錠一郎「苦しゅうない。 近う寄れ。」
ひなた「ははっ。」
錠一郎「近う。」
ひなた「ははっ。」
錠一郎「フフフ…。」
ひなた「あ~ う~。」
錠一郎「お帰り。 ひなた。」
ひなた「ただいま! お父ちゃん。 う~ アハハッ。」
るい「新しいの焼くから 3人で食べよ。」
2人「は~い。」
回転焼き屋・大月
千栄子「るいさん。 無理せんときや。」
るい「お気遣いありがとうございます。」
ひなた「カ~ン! カ~ン! はっ!」
錠一郎「うお~。 やっ!」
ひなた「カ~ン! はっ!」
錠一郎「うわっ! ひな之丞…。」
ひなた「フッフッフ~。」
「こんにちは。」
るい「おいでやす。」
剣之介「回転焼きを頂けますか。」