ひなた「すいません。」
轟「あっ わしが演出したってもええで。」
2人「えっ!?」
轟「ここんとこ 美咲すみれの 2時間サスペンスば~っかり撮らされてな うんざりしてたんや。」
榊原「そらあ 『妖術七変化』の監督の演出や いうたら 話題に一役買います。」
ひなた「ありがとうございます。」
榊原「ありがとうございます。」
広場
ラジオ・磯村『甲子園の出場校が おおむね出そろってまいりました。 大阪は近大付属高校 4年ぶり2回目。 兵庫は初出場ですねえ 神港学園。 そして京都は 順当に勝ち進んでまいりました 京都西 3年ぶり4回目の出場となります』。
小夜子「桃ちゃん。」
桃太郎「小夜ちゃん。」
小夜子「あ… 残念やったねえ。」
桃太郎「別に… 僕はレギュラーやあらへんし。」
小夜子「フッ まだ1年やない。」
桃太郎「うん…。」
小夜子「フフッ。 どこのポジション狙ってんの?」
桃太郎「サード。」
小夜子「へえ~ かっこいい。 長嶋みたい。」
桃太郎「ハハハハッ 古いわあ。」
小夜子「フフフッ。 来年は頑張ってレギュラーとってね。」
桃太郎「うん。」
小夜子「フフッ。」
桃太郎「(心の声)『長嶋みたいねと君が言ったから 8月1日は 茂雄記念日!』
太秦映画村
受付
<桃太郎の茂雄記念日と同じ日に 映画村のお化け屋敷がオープンしました>
榊原「いや~ 楽しみやなあ。」
ひなた「フフッ はい。」
榊原「フフフッ。」
お化け屋敷
<大部屋俳優たちがお化けの扮装をして 来場者を脅かします>
<もちろん 五十嵐も>
ひなた「もうすぐ開場え。 準備できてる?」
五十嵐「準備も何もないだろ。」
ひなた「ほな よろしく。」
受付
榊原「ありがとうございます。」
ひなた「はい。 どうぞ 怖がってくださ~い。」
「怖いでえ。」
ひなた「いらっしゃいませ。」
「お願いします。」
ひなた「ありがとうございます。」
お化け屋敷
「ちゃんと帰ってこれますように。」
「うお~!」
「わあ…!」
「拙者の体を返せ! あ~ 返せ~!」