連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第91話「1992-1993」【第19週】

ひなた「え…。 そしたら あとは 『黍之丞』と『破天荒将軍』と…。」

榊原「大月さん。 いよいよ時代劇存続の危機や。 何か ええアイデアないか? お化け屋敷みたいに。」

ひなた「う~ん… そうですねえ…。 外国人…。」

榊原「えっ?」

ひなた「外国人観光客相手のツアーを企画したら どないでしょう?」

榊原「外国人ツアー?」

ひなた「はい。 だんだん増えてるように思うんです。 外国人のお客さん。」

榊原「まあ 忍者とか侍とか 根強い人気があるさかいなあ。」

ひなた「でしょ? 日本が不景気なんやったら 海外からのお客さんをターゲットに…。」

榊原「あ~ 目の付けどころはええけど 時期尚早かなあ。 そこまでの数の外国人観光客は 今んとこ見込まれへんし それに… 英語のできるガイドさん雇う経費かて ばかにならへん。 そうやなあ…。」

ひなた「ちょっとすいません。」

榊原「うん…。」

廊下

ひなた「虚無蔵さん! あの時 虚無蔵さんが言うたこと…。」

回想

虚無蔵「このままでは 時代劇が滅び去る。」

ひなた「えっ?」

虚無蔵「拙者は そなたに 時代劇を救ってほしいのだ。」

回想終了

ひなた「虚無蔵さん。 何で 私に託したんですか? こんな 何もできひん私に…。 時代劇を救うって どういうことですか?」

虚無蔵「おひな。」

ひなた「はい。」

虚無蔵「黙って鍛錬せよ。 日々 鍛錬し いつ来るとも分からぬ機会に備えよ。」

ひなた「って 謎に謎を重ねられても…。」

大月家

回転焼き屋・大月

ひなた「ただいま。」

るい「お帰り。」

ひなた「1個頂戴。」

るい「はいはい。」

ひなた「ありがとう。」

「Hi. What’s this?(これは何ですか?)」

るい「It’s Kaiten-yaki.(回転焼きです)」

「kaiten…?」

るい「Traditional Japanese sweets filled with anko.(日本の伝統的なお菓子です あんごが詰まっています)」

「Anko?(あんこ?)」

るい「Yes. It’s a sweet paste made from red beans.(はい 小豆から作った甘いペースト状のものです)」

「Okay…. I’ll try one.(じゃあ ひとつ)」

るい「Thank you.(ありがとうございます)」

「How much is it?(いくらですか?)」

るい「One hundred yen.(100円です)」

「Okay. Thank you.(ありがとう)」

るい「You are very welcome.(またどうぞ)おおきに。 何? あんた まだ そこ いてたん。」

ひなた「何で?」

るい「何が?」

ひなた「えっ 『何が』て 決まってるやん!」

るい「えっ?」

ひなた「お母ちゃん 英語ペラペラやん。」

るい「いやいや いやいや。 あんまり難しいことは しゃべられへんで。」

ひなた「えっ?」

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