連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第91話「1992-1993」【第19週】

るい「まあ 日常会話程度やったら いうことや。」

ひなた「けど あの歌。 あの… 『ひなたの道』の歌 歌てくれた時 えらいうまい思たけど…。 もはや アメリカ人やん。」

るい「大げさやな。」

ひなた「ガイドやって。」

るい「えっ?」

ひなた「映画村の外国人ツアーガイド お母ちゃん やって!」

るい「できるわけあれへんでしょ お店あんのに。」

ひなた「いや そこをなんとか。」

るい「できひんて。」

ひなた「え~…。 大体 何で英語しゃべれるん?」

るい「何でて 毎朝 ラジオの『英語会話』 聴いてるからやろか。」

ひなた「うん…?」

るい「ひなたも ちょっとの間 聴いてたでしょ?」

回想

ラジオ・東後『Hello, everyone.』

錠一郎「おっ。」

ラジオ・東後『Welcome to our English conversation program. How are you today?』

回想終了

るい「あんたが毎朝つけてたから そのまま習慣になってしもて ずっと聴いてたんや。」

ひなた「えっ ずっと?」

るい「そや。」

ひなた「あれから ずっと?」

るい「そうや。」

ひなた「あれからって…。 17年!?」

るい「う~ん そんなもんやろか。」

ひなた「17年 毎朝 聴いてたっちゅうん!?」

るい「そや。 もちろん 声に出しながら。 はっ ひなたも一緒に聴いたら?」

ひなた「えっ?」

るい「それで ひなたが ガイドやったらええやない。」

ひなた「いやいや… 17年もかけてられへんから。」

るい「そこまでかからへん思うけど。」

ひなた「大体… 知ってるやろ。 私は 英語には挫折したんや 子供の頃。」

ひなたの部屋

回想

ひなた「私かて 結婚資金ためてんねん。 定期で積み立てしてんのやで。」

回想終了

英会話教室

「当校の講師は 全員 ネイティブです。 やっぱり 生の英語に触れることが 一番大事ですからね。 それをしないから日本人は 中・高と6年間も英語を勉強してるのに ちっとも話せないって言われるんです。」

ひなた「実際 何にも覚えてません。」

「当校ですと ワンレッスン45分間 ネイティブ講師と マンツーマンで英会話ができます。」

ひなた「あの… レッスン料は…。」

「一番人気の 3か月コースですと この料金になります。 やっぱり たくさん聴いて たくさん話すことが 英会話の上達には肝要なんですよ。」

回想

虚無蔵「黙って鍛錬せよ。 日々 鍛錬し いつ来るとも分からぬ機会に備えよ。」

回想終了

ひなた「やります! 3か月マンツーマンで。」

「お支払いは 分割と一括とございますが…。」

ひなた「一括で!」

「それでは こちらの書類に ご記入くださいませ。」

<ひなたは 結婚資金にと ためていた 定期預金を崩し 英会話のレッスン費用に充てました>

メアリー「Good evening. My name is Mary.(こんばんは 私の名前はメアリーです)What is your name?(お名前は?)」

ひなた「あ… マイ ネーム イズ ヒナタ・オオツキ。」

メアリー「Nice to meet you, Hinata.(よろしく ひなた)Nice to meet you, too. Please try. “Nice to meet you, too.“」

ひなた「ナイス トゥ ミート ユー トゥ。」

メアリー「Great job! So I say, “Nice to meet you.」

ひなた「ナイス トゥ ミート ユー トゥ。」

メアリー「Great! Let’s try again, “Nice to meet you.”」

ひなた「ナイス トゥ ミート ユー トゥ。」

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