書斎
池月「まずは書斎なんだけど…。」
<うわ… ここが神の書斎>
ミワ「すごい…。」
池月「今度の撮影で使うから 外に出してるみたい。 これは Don‘t touchで。」
ミワ「ドンタッチ。」
池月「机の上は 勝手に整理しちゃダメ。 これはゴミじゃなくて 大切なアイデアのメモだから Don‘t touch!」
ミワ「ドンタッチ。」
池月「でも これはゴミだから捨てる。」
ミワ「え? え?」
<難しすぎる…>
池月「八海さん宛てのお手紙とかは この箱に入れる。」
ミワ「この箱。」
池月「あとは お花の水を取り替えるだけ。」
ミワ「はい。」
池月「迷ったら…。」
ミワ「ドンタッチ。」
池月「イエス! 行きましょう。」
池月「ここが寝室。」
<ここが神の眠る場所… 尊い>
池月「ベッドメーキングは こんな感じで。 シーツにしわが入ったら一発アウト。 ゲストルームにもベッドがあるから 慣れるまでは しばらく二人一組でやろっか。」
ミワ「はい ありがとうございます。」
池月「洗濯物は 毎日10時に業者さんが取りに来るので まとめて出します。」
ミワ「全部ですか?」
池月「そう。 それで返ってきたものは 所定の位置に戻す。 これは覚えて。」
ミワ「所定の位置に。」
<もはや お店。 でも 所定の場所に戻すのは… 私の得意分野>
ミワ「はい 分かりました。」
書庫
池月「ここは 八海さんが出た映画の台本とか 雑誌とか 資料の部屋。 中には 値段のつけられないものがあるから 扱いには 気を付けてね。」
ミワ「はい。」
池月「行きましょう。 ミワさん?」
ミワ「はい すいません。」
園庭
池月「基本的に 園庭は 庭師さんにお任せしてるんだけど こういう 外から飛んでくるゴミを拾ったり。」
ミワ「拾ったり。」
池月「掃いたり。」
ミワ「掃いたり。」
池月「ベンチやガーデンテーブルを拭く。」
ミワ「拭く。」
<これなら 私にもできそう>
ミワ「ベンチ…。」