連続テレビ小説「なつぞら」第111話「なつよ、開拓者の郷へ」【第19週】

剛男「分かった! 分かりました…。 それでは もう一度 今度は 全員に決を採ります。 工場設置届を出すことに賛成の方は 挙手を願います。」

夕見子「よし!」

田辺「ありがとうございます!」

剛男「それでは これより 直ちに 工場設置届を提出しに参ります。」

(拍手)

「田辺さん 我々 組合長会も 一緒に行きましょう。 農林省や道庁に対する抗議も込めて。」

田辺「それは すばらしいアイデアだ! 是非 みんなで 一緒に行きましょう。」

正治「菊介さん 我々も一緒に行きましょう。」

菊介「えっ?」

正治「我々 農民も 直接 抗議に行くんですよ!」

菊介「あんた なして そんなに張り切ってんだ?」

天陽「おやじも俺も 菊介さんと同じ 柴田牧場の仲間ですから。」

菊介「ああ…。」

照男「みんな 菊介さんに感動したんだべさ。」

菊介「こっぱずかしいことを…。 何で しゃべったのか 自分でも分かんねえ。」

なつ「行こう 菊介さん 私も行く。」

菊介「なっちゃん…。」

坂場「僕も お供します。」

菊介「お前のせいだ。」

坂場「えっ?」

回想

坂場「牛飼いをすることで 人に喜びを与えることができるからこそ 牛飼いに 誇りを持てるんじゃありませんか?」

回想終了

菊介「こうなったら 最後まで行くべか!」

門倉「よ~し 全員で殴り込みだ!」

良子「違うべさ。 百姓一揆だべ!」

夕見子「よし 行くど!」

門倉「おお~!」

悠吉「おやっさん もう わしらの出る幕でないですね。」

泰樹「うん…。」

十勝支庁庁舎

なつ「えっ 新聞やテレビ?」

夕見子「昨日 私が知らせといたのさ。 ほら なつ あそこ。」

なつ「あっ… 信さん!」

剛男「じゃ 行きましょう。」

田辺「うん。」

(ノック)

『はい。』

田辺「失礼します。 十勝地区農協組合会 会長の田辺政人です。」

大清水「十勝支庁長 大清水 洋です。」

田辺「支庁長じきじきに迎え下さり 感謝しております。」

大清水「ここまで 騒ぎを大きくされては リーダーである私が 矢面に立つしかないでしょう。」

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