風車プロダクション
(ノック)
なつ「遅くなりました。」
優「ママ お帰りなさい!」
なつ「優 ただいま。」
光子「お疲れさま。」
咲太郎「お疲れ。」
なつ「あれ 今日は2人だけ? お待たせしちゃって ごめんなさい。」
咲太郎「優と ゆっくり遊べて楽しかったな。」
優「うん。」
光子「なっちゃんは大丈夫? 大変だったでしょう?」
なつ「いいえ…。 お兄ちゃん 光子さん 私 来年になると思うけど また イッキュウさんと一緒に 作品を作ることにしたから。」
咲太郎「えっ…。」
光子「イッキュウさんと?」
優「パパと作るの?」
なつ「うん そうだよ。 また 新しいことに挑戦することにした。」
咲太郎「北海道で そう決めたのか?」
なつ「うん… 優と そう決めたの。」
優「あれ作るの?」
なつ「そうだよ。」
優「やった~!」
なつ「ハハハ…。」
咲太郎「よく分かんないけど お前も よかったみたいだな 北海道。」
なつ「うん。」
光子「それなら その作品に うちの声優を使ってちょうだいね。」
咲太郎「お~ それは頼むぞ!」
なつ「分かった… 頑張る。」
道中
なつ「優… ママは ずっと お仕事するからね。 優には これからも 寂しい思いを させちゃうかもしれないけど これからも 絵を動かしていくからね。」
優「うん いいよ。 ママ 大好き。」
なつ「ママも 優ちゃん大好き。」
優「でも 番長は嫌い。」
なつ「えっ? 番長も いいやつだよ。 行こう。」
<なつは 年が明けた 昭和49年の3月まで 東洋動画で働きました。 ああ なつよ そしてまた 新たなキャンバスに向かえよ。 来週に続けよ。>