連続テレビ小説「なつぞら」第4話「なつよ、ここが十勝だ」【第1週】

泰樹「おお。」

とよ「は~い。」

泰樹「おお アイスクリームか! ハハハ…。 うん こりゃうまい!」

とよ「ハハハ… 全く 大酒飲みかと見せかけて 甘いものんだけは 目がないときてんだから この人は。」

泰樹「何も見せかけとらんよ。」

とよ「なら 見かけ倒しか。」

泰樹「いいから もう引っ込んでろ。 アイスクリームが苦くなる。」

とよ「はい はい はい フフフフ…。」

泰樹「びっくりこいたか? 俺たちは 何でも 我慢せず言い合う。 そうしなければ 開拓のつらさも 冬には 零下30度を超す寒さにも 耐えきれんかった。言い合える相手がいるだけで 人は恵まれとる。 はよ食べれ。」

なつ「はい。」

泰樹「うん… うまいか?」

なつ「はい おいしいです! 甘い… すごいおいしいです!」

泰樹「うちのもんには ないしょだぞ。」

なつ「はい。」

泰樹「フフフフ…。 それは お前が搾った牛乳から 生まれたものだ。 よく味わえ。」

なつ「はい。」

泰樹「ちゃんと働けば 必ず いつか報われる日が来る。 報われなければ 働き方が悪いか 働かせる者が悪いんだ。 そんなところは とっとと逃げ出しゃいいんだ。 だが 一番悪いのは 人が なんとかしてくれると思って 生きることじゃ。」

泰樹「人は 人を当てにする者を助けたりはせん。 逆に 自分の力を信じて働いていれば きっと誰かが助けてくれるもんじゃ。 お前は この数日 本当によく働いた。 そのアイスクリームは お前の力で得たものだ。 お前なら 大丈夫だ。」

泰樹「だから もう 無理に笑うことはない。 謝ることもない。 お前は 堂々としてろ。 堂々と ここで生きろ。 いいな。 はよ食べれ。」

道中

<その日の夕空は とてもきれいでした。 なつは 上野の闇市で 兄や妹と 一緒に見た夕空を 思い出していたようです。 なつよ 明日は きっと もっと いい日になるぞ。>

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