連続テレビ小説「花子とアン」第4回「花子と呼んでくりょう!」【第1週】

居間

周造「大変だ! はな 熱出しただ!」

ふじ「えっ! 朝 ぬれて帰ってきたから 風邪ひいたずらか! はな 大丈夫け。 ああ 水 水。」

はな「(荒い息遣い)」

ふじ「ああ… また 熱が上がったみてえじゃん。 困ったよ…。」

<はなは 罰が当たったと思いました。 朝市を置き去りにして 自分だけ逃げて帰ってきた罰です。>

寅次「うう~! う~ん! 牧師様! 教会で悪さしたボコは ここんちにいるずら。」

森「ど~れ。」

寅次「ほこのボコ 出てこう!」

森「出てこないと こうだぞ!」

はな「キャ~! やめてくりょう!」

森「お前は 友達を置いて逃げた ひきょう者だ!」

<想像の翼は いつもは はなを勇気づけてくれますが 時には こんなふうに 恐ろしい幻想の世界に 迷い込んでしまう事もあるのです。>

はな「ごめんなさい… ごめんなさい…。 ひきょうもんは おらでごいす…。 本の部屋さ行って おらだけ逃げちまって…。」

ふじ「本の部屋? 何ずら?」

はな「牧師様… 許してくれろし…。 助けて おとう…。」

周造「おとうは 帰ってこんから じぃやんで我慢しろ。」

はな「おとう… おとう…。」

労働者の集会

<その おとうは…。>

浅野中也「我々 労働者は 過酷な労働を強いられ 生活は 一向に改善しない!」

一同「そうだ!」

<労働者の集会に参加していました。>

浅野「労働者の権利を保護する法律を 作るべし!」

一同「法律を作るべし!」

浅野「労働者教育の充実を図るべし!」

一同「充実を図るべし!」

安東家

玄関

<はなの熱は 2日たっても下がりませんでした。>

吉平「よう 朝市。 何しとるんじゃ。」

朝市「あっ おじさん 大変じゃん! はなが…。」

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