猪野養豚
寛大「つまり… 清恵は もう二度と ここには帰ってこない。」
賢秀「俺のしたことが気に入らないなら クビにしてください。 だけど もし許してもらえるなら 俺は あいつの分も この猪野養豚に 骨うずめるつもりで 一生懸命働きます。」
寛大「お前は 本当にそれでいいのか?」
賢秀「はい。 たとえ あいつが帰ってきたしても…。」
(戸が開く音)
清恵「歌わなかった。 ママに 事情を話して 店 辞めてきた。」
賢秀「事情って…?」
清恵「私は…。 好きな人の所に帰りますって。 ここに 帰らせてください!」
寛大「お前たちが決めろ。 これからは 何もかも お前たち2人で決めていけ。」
寛大「あれ? あら… あれ どこだ あら…。 あれだよ あれ。 タオルだよ タオル! タオル取りに来た…。」
清恵「タオルなら ここ。」
寛大「えっ… あっ…。 じゃあ あれだ…。 あっ 風呂だ。 風呂沸かしに来たんだ。 俺は…。」
賢秀「さっき 風呂は もう湧いてるって。」
寛大「えっ? あれ? あっ じゃあ あれだよ あれ! あれだ! あれだ あれだ。」
清恵「ただいま…。」
賢秀「お帰り。」
清恵「ただいま!」
賢秀「お帰り!」