半年後
それから 半年が過ぎ 11月になりました。 村の人たちの助けも借りて 暢子の新しいお店が ついに完成しました。 お店の名前は『やんばるちむどんどん』です。
暢子「開店は 今月の24日です!」
(拍手)
新垣「すごいねぇ。 上等さぁ。」
開店まで あと2週間。 休みの日には 良子や歌子たちも集まり お店の飾りつけを手伝う一方で…。 暢子は 製麺業者の運天さんと 粘り強く 試行錯誤を続けていました。
暢子「これがいいです。」
運天「おっ!」
暢子「うん。」
運天「この麺だと これぐらいに。」
暢子「ん~! いや もう少し…。」
運天「ん~!」
歌子「そうそう! ニーニーが開店の日 必ず来るって!」
暢子「アイ しんけん。」
歌子「うん。」
暢子「そしたら 久しぶりに みんな そろうね!」
新垣「早苗も 駆けつけてきてくれるってよ。」
暢子「アイ 早苗が?」
新垣「子供 3人連れてから 里帰りするって。」
暢子「アイヤー 懐かしい! デージ楽しみ。」
良子「懐かしいといえば 喜納金吾さんからも手紙が来て。 ハワイから!」
歌子「ハワイ?」
良子「パイナップル農園を始めて 大成功してるって。」
暢子「アキサミヨー。」
良子「仕事で那覇に来るから 開店の日には 是非 こっちに来たいって。」
暢子「アイ…。」
そして ついに…。
歌子 良子 和彦「頂きます。」
良子「うん。」
和彦「うん。」
歌子「うん おいしい。」
良子「麺もきれい。 こんなの食べたことない!」
和彦「カラキの風味も 出汁に合ってる。」
暢子「やった~…。」
運天「いや よかった~。」
暢子「うん。 ありがとうございます! これで 最高の麺が出来ました!」
(拍手)
暢子「よかった~。」