連続テレビ小説「ちむどんどん」14話「悩めるサーターアンダギー」

山原高等学校
音楽室

♬~(ピアノ)

♬「『命かけてと ちかった日から すてきな思い出 残してきたのに あのとき 同じ花を見て 美しいと』」

下地「伴奏やめ。 比嘉歌子。」

歌子「はい。」

下地「ちゃんと歌え。」

歌子「はい。」

下地「魂の叫び! ほとばしる情熱! モア パッション! モア エモーション! 歌は 喉で歌うものではなく 心で歌うもの。 一人で歌ってみなさい。」

歌子「うちが… ですか?」

英子「歌子は 昨日まで具合悪くて 1週間…。」

下地「治ったから来たんでしょ。 下手でもいい 魂の叫び!」

(チャイム)

下地「ええっ…。 次は逃がさないからね。 終わり!」

(ピアノの音)

中庭

英子「下地響子は手ごわいよ。 那覇から来た先生で 狙った獲物は逃がさない。」

歌子「獲物?」

英子「これは! と思った生徒 とことん追いかけて 徹底的に 歌唱指導や演奏指導する。 音楽教師としては 一流らしいよ。 何で あんたなのかね。 いや これ嫉妬じゃないからねぇ。」

サンセットバーガー

暢子「来た!」

智「お待たせ!」

暢子「うわ~!」

早苗「ん~!」

早苗 暢子「頂きます。」

暢子「ん~ おいしい!」

早苗「うん アメリカの味だね。」

智「お気に召しましたか? お嬢様方。」

暢子「これさ 揚げた芋と一緒に食べたら すごい合うよ?」

早苗「そうそう フライドポテト。」

暢子「うん。」

智「もうちょい 詳しく教えてくれ。 その フライド… 芋?」

暢子「芋…。」

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