中庭
早苗「山原高 料理部部長の前田早苗です。」
ひとみ「南山原高の屋良ひとみ。 会場の下見がてら 挨拶しとこと思って。」
早苗「お互い ベストを尽くして 頑張りましょう。 うちらは 今年 1等賞を狙ってるわけ。 ねっ。」
ひとみ「やんばるそば?」
早苗「今年は 助っ人の暢子が 提案してくれた そばを。」
ひとみ「助っ人? この おしゃれな子?」
「本当 きれいなスカート。」
(笑い声)
暢子「何なわけ? 偉そうに。」
早苗「暢子。」
ひとみ「まっ せいぜい頑張って。」
暢子「バカみたい。 デージわじわじーする。」
早苗「屋良物産のお嬢さん。」
暢子「やらぶっさん?」
「産業まつりに 高校生が参加できるようになったのは あの子のお父さんが 予算を出してくれたからなんです。」
早苗「南高の料理のレベル高いのは 屋良物産が 上等な材料を 寄付してくれるからって。」
暢子「そうなわけー。 絶対 勝とう! 南高より おいしいもの みんなで 力合わせて作ろうね!」
早苗「うん。」
暢子「頑張って いちゅんどー!」
一同「いちゅんどー!」
サンセットバーガー
智「ありがとうございました。」
石川「つまりね 封健的な現代社会を変えるのは 言葉 ある熱量と 気概にあふれた言霊こそが 変化をもたらし あらゆる意味で革命につながる。」
良子「うん。 私も 子供たちに もっと 言葉の重要性を教えてあげたい。 ゲバルトなんて ナンセンスです。」
石川「そうやさ。 待って。 続きは トイレのあとね。」
智「変わったデートだな。」
良子「デートじゃない。 勉強会。」
智「フライドポテト どう?」
良子「ください。」
智「ありがとうございます。」
智「フライドポテト 1つお願いします。」
店員「はいよ~。」
マスター「いいね フライドポテト。 原価 安いし。」
智「知り合いの農家が協力してくれて。」
マスター「どこの農家よ? 一応 教えといて。」
智「はい。 店長 給料アップの件なんですけど。」
マスター「オッケー。 考えとくよ。」
良子「あの… あさって 予定あります?」
石川「どうして?」「
良子「うちの近くで 産業まつりがあって。」
石川「あっ ああ…。 一緒に行く? 俺 ああいうの好きだわけよ。」
良子「本当ですか?」
(ドアベル)
里美「博夫! やっぱり ここだった。 アイ 良子と何ね?」
石川「いや 何ねって…。」
里美「とりあえず ソーダお願い。」
石川「あっ うん…。」
里美「私 今度 博夫の両親に会うことになった。 結婚式よ 必ず招待するから出席してよ。」
石川「どうした? えっ?」
里美「アイ 具合悪いの?」
良子「私… バスの時間だから。」
石川「えっ…。」
(ドアベル)