連続テレビ小説「ちむどんどん」23話「フーチャンプルーの涙」

居間

良子「おなかすいた~。 アイ フーチャンプルー?」

歌子「暢ネーネーの おいしいからねぇ。」

3人「頂きます。」

賢吉「こんばんは。」

和恵「ハイタイ! こんばんは。」

良子「おじさん おばさん。」

和恵「優子さんが 話があるって言うから。」

賢吉「あれ まだか。」

暢子「もう 帰ってくると思います。」

歌子「どうぞ。」

賢吉「おお…。」

暢子「フーチャンプルー 一緒に…。」

和恵「いや うちは食べてきたから。」

暢子「あっ でも 早く食べないと おいしくなくなるから。」

和恵「後で 炒め直せばいいさぁ。」

暢子「炒め直したら 麩が かたくなる。」

和恵「確かに おいしそうだね。 食べたら? 気にしなくていいよ。」

良子 暢子 歌子「頂きます。」

優子「ただいま。 アイヤー お待たせしてすみません。」

賢吉「あっ…。 ああ…。 先に食べろ。」

良子「おじさん あの 私…。 あの 実は…。」

優子「良子 今日は うちが大事な話があって 来てもらったわけ。」

暢子「大事な話?」

優子「おじさん おばさん 暢子を 東京に行かせることを 許してください。 お願いします。」

賢吉「また その話か…。」

優子「300ドルあります。 これを 借金の返済に充てます。 全然 足りないことは 分かっています。 ただ このお金は 今のうちが出せる 精いっぱいの誠意と思ってください。」

和恵「お金 どっからね?」

優子「共同売店の給料を前借りしました。 もっと 内職増やします。 市場で働く相談もしています。 借金は 必ず返します。」

暢子「だけど そんなに働いたら お母ちゃん…。」

優子「西洋料理 やりたいんでしょ? やりたいこと やっと 見つけたんでしょ?」

暢子「もういいよ お母ちゃん。 うちは もう 諦めた。」

優子「あんたが諦めても うちは諦めないよ! お願いします! 暢子を東京に! たった一度の人生 やりたいこと やらせてあげたいんです! このとおりです!」

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