連続テレビ小説「ちむどんどん」23話「フーチャンプルーの涙」

暢子「分かってる! だから 最後の春休みぐらい 楽しい思い出を作りたいわけさ。 お金は 給料もらったら ちゃんと返すから。」

優子「そうだよね。 暢子も たまには息抜きしないと。」

良子「駄目。 春休みはアルバイト。」

暢子「ありえん! 小学生の頃から 家族のごはん作ってきた うちの身にもなって!」

良子「家の仕事 手伝ってるのは あんただけじゃないさぁ。」

暢子「じゃあ もう うちのごはんたべないで!」

良子「あっ… ちょっ 何なわけ? 返して!」

優子「暢子も 良子も!」

良子「離して!」

暢子「絶対 嫌!」

優子「もう やめなさい!」

暢子「もう 嫌! ごはんとか作らない!」

優子「暢子!」

良子「ほっとけばいいさ。」

(物音)

翌朝

(包丁で食材を切る音)

良子「お母ちゃん もう畑?」

暢子「うん。 ゆうべは ごめん。 言い過ぎた。」

良子「畑 手伝ってくる。」

暢子「うん…。」

(包丁で食材を切る音)

優子「じゃあ 売店行ってこようね。」

歌子「うち… 高校やめて働いたら駄目?」

優子「アキサミヨー。 何で 急に?」

歌子「暢ネーネー 必ず こっちで就職しないといけない? うちが 高校やめて働けば おじさんたちも…。」

優子「そんなこと 気にしなくていいから。」

歌子「うち 何もできない…。 いつも みんなに 迷惑かけてばっかり。」

優子「そんなことないよ。 歌子のおかげで みんな いつも助かっているんだよ。 心配しないで。 ねっ。」

歌子「うん…。」

優子「じゃあ 行ってこようね。」

歌子「うん 行ってらっしゃい。」

山原高等学校

早苗「暢子! 昨日は ごめん。 うち はしゃぎ過ぎた。」

暢子「はしゃいで当たり前さ。 本当に おめでとう。」

早苗「うち これからも ずっと 暢子と友達でいたい。 だから… 本当にごめん!」

暢子「いいなあ 東京。 うちも そのうち お金ためて 絶対 遊びに行くからね!」

宮里「早苗~! 東京に送る書類 まだあるよ~!」

早苗「は~い! ごめん。」

暢子「早く行って! うちは 帰って 元気に ごはんの支度!」

早苗「うん ごめんね!」

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