房子「この人と どういう関係?」
暢子「昨日 初めて会って ごはん食べさせてもらって で おうちに泊めてもらって このお店を。 あの… オーナーさんは?」
房子「私が オーナーの大城房子。」
暢子「大城? アイ オーナーも ウチナーンチュ? だから 三郎さんと お知り合いなんですね。」
房子「ここでは 関係ない。 どこの出身とか 誰の紹介とか 一切 関係なし。 どこの店にいたの?」
暢子「うちは まだ 働いたことがありません。」
二ツ橋「まさかやー。」
暢子「今年 高校を卒業して 本土復帰の日に 初めて沖縄を 船で出ました。」
矢作「ずぶの素人かよ。」
山辺「それで この店に?」
暢子「あっ… でも おうちでは ずっと 料理担当してましたよ。」
二ツ橋「ご両親が レストランを 経営してらしたとか?」
暢子「父は キビ農家。 母は 村の共同売店で働いています。 姉は 小学校の先生。 妹は 高校生。 兄は 世界チャンピオンに なるはずだったんですけど…。」
房子「もういい。 一応 テストはしてみます。」
暢子「テスト? アイ どんなテストですか?」
房子「二ツ橋さん いつもの。」
二ツ橋「はい。」
房子「出来たら また呼びに来て。」
暢子「テスト…。 テスト!?」