連続テレビ小説「ちむどんどん」2話「シークワーサーの少女」

砂川とうふ店

玉代「本当に ありがとうございます。」

智「ありがとうございます。 おい もう一回 お礼言え。」

旭「ありがとう。」

サチ子「おいしい。」

玉代「いつものですけど うちには これしかなくて。」

優子「ありがとうございます。 いつも おいしく頂いていますよ。」

賢三「じゃあ 行こう。 食事の邪魔だから。」

優子「失礼します。」

賢秀「早く学校に来い。 ヤマトンチュに すもう習わそう。」

智「俺より弱いくせに。」

賢秀「何ぃ?」

暢子「じゃあね。」

智「さよなら。」

玉代「さよなら。」

比嘉家

♬~(三線)

『名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子のの実ひとつ 故郷の 岸を離れて 汝はそも』

暢子「歌子 三線上手になったね~。」

良子「お父ちゃんは 歌子に甘すぎる。 女の子に 三線まで教えなくても…。」

『汝はそも 波に幾月 旧の樹は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる われもまた 渚を枕 狐身の 浮寝の旅ぞ』

史彦「夜分に突然すいません。 失礼かと思ったんですが ご挨拶に。」

賢三「ああ。」

史彦「三線ですよね?」

賢三「あっ はい。」

史彦「そちらは手作りですか?」

史彦「はい そうです。」

優子「これはまた わざわざ ご丁寧に。」

賢三「まあ どうぞ。」

暢子「お父ちゃんが 暢子のために作ってくれたんだよ。」

史彦「ああ そうなんだ。 あっ あの これ よかったら皆さんで。」

暢子「えっ お菓子?」

良子「暢子。」

暢子「まさかやー! 東京のお菓子?」

優子「ちゃんと お礼言いなさい。」

暢子「ありがとう!」

良子 賢秀「ありがとうございます。」

賢三「すいません。」

史彦「あの そちら 糸作りですか?」

優子「あっ はい これが芭蕉布の着物になるんです。」

史彦「あの… 写真を撮っても?」

優子「どうぞ。」

和彦「僕 もう帰っていい?」

史彦「えっ?」

史彦「あの すみません。 ちょっと 難しい年頃で。」

暢子「マーサンヤー! 東京のあんこは サラサラしておいしいさぁ。 何か ちむどんどんする!」

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