連続テレビ小説「ちむどんどん」42話「てびち!てびち!てびち!!」

(戸が開く音)

賢秀「おっ 暢子!」

暢子「ニーニー。」

賢秀「出た 出た 出た! ちゃんと 出てたぞ!」

トミ「えっ 見せて 見せて。」

賢秀「ほれ! うい!」

トミ「あ~ いた! 暢子ちゃん!」

順次「本当だ!」

賢秀「仏頂面してからに。」

暢子「だって うち 急に振られたんだのに…。」

比嘉家

歌子「『美食家たちから 高い評価を受ける名店【アッラ・フォンターナ】の女性オーナー 大城房子さん』。」

優子「えっ!?」

歌子「どうしたわけ? この人 知ってるの?」

沖縄料理店・あまゆ

暢子「もしもし お母ちゃん?」

優子「暢子 びっくりしないで 落ち着いて 聞いてね。」

暢子「どうしたわけ?」

優子「あなたが 今 働いてる店のオーナー 大城房子さんなんだけど…。」

暢子「うん。」

優子「うちたちの 親戚であるわけよ。」

暢子「まさかやー! オーナーが 親戚?」

優子「お父ちゃんの叔母さん。 覚えているでしょ。 お父ちゃんが 亡くなった時 子供を1人 引き取ってもいいって 手紙をくれた。」

回想

和恵「賢三の叔母?」

賢吉「4人のうち誰かを 東京で 引き取ってもらえるっちゅうことか。 いい話じゃないか。 1人でも大助かりだろ。」

回想終了

暢子「あの時の 東京の叔母さん!?」

優子「うちも 雑誌に出てた名前を見て びっくりしたわけよ。」

暢子「そうか そういうことか…。」

優子「んっ 何?」

暢子「いろいろ確認したら また連絡する。 じゃあね。」

優子「あっ…。」

比嘉家

優子「切れた。」

歌子「ああ…。」

沖縄料理店・あまゆ

順次「お父さんの叔母さん ということは 暢子ちゃんにとっては 大叔母ということヤサヤ。」

トミ「それは びっくりして当然だよね。」

順次「ああ。」

賢秀「待てよ。 そのオーナー 大城房子には 旦那も子供もいないって言ってたな?」

暢子「うん。 何で?」

賢秀「ということは レストランの店と土地 大城房子の財産を相続するのは…。」

暢子「ニーニー 何考えてるわけ?」

賢秀「お前だって 謎が解けて 喜んでただろう。」

暢子「うちが喜んだのは 親心と分かったからさぁ。」

賢秀「親心?」

暢子「オーナーが 今まで うちに厳しくしていたのは 全部 親心。 うちのことを 娘のように思って かわいくて 立派な料理人に育てたくて 新聞社に修業に出したり 今回も 屋台を任せたわけ。」

賢秀「であるかな?」

暢子「うん。 とにかく オーナーの期待に応えるためにも 何が何でも 売れるおでんを作って あの屋台を 立て直さんとヤッサー!」

賢秀「よし 暢子 頑張れ~!」

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