【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】41話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)は徐々にイタリア料理の仕事に慣れてきたが、ひょんなことから、オーナーの大城房子(原田美枝子)に命じられて、とある店舗の応援に出向くことになった。出向いた先はイタリア料理店ではなく、意外な店だった。兄の賢秀(竜星涼)は何やら怪しげな商売に手を染め始める。姉の良子(川口春奈)は夫婦関係に問題を抱えているようで。妹の歌子(上白石萌歌)は勤め先の男性が気になり始めて…。
41話ネタバレ
レストラン・フォンターナ
ホール
1974年(昭和49年)11月
房子「時代の変化とともに 多種多様な考え方が 台頭してきてはいると思いますが あくまで フォンターナは お客様のために そして 基本を大事に 料理と向き合っていきたいと思います。 それは 変わりません。」
記者「貴重なお話 ありがとうございました。 では 最後に 皆さんも一緒に 一枚 お願いします。」
二ツ橋「皆さん 写真を撮ってもらいます。」
「はい。」
記者「お願いします。」
和彦「フォンターナが取材を受けるのは 珍しいそうですね?」
田良島「取材依頼が 多すぎるそうだ。 今日は 俺の顔。『東洋グラフ』に泣きつかれて 人肌脱いだってわけ。」
二ツ橋「暢子さん 早く早く。」
記者「珍しいですね 女性の方は。」
二ツ橋「彼女は 沖縄出身なんです。」
記者「ああ~。 どうぞ どうぞ。」
記者「撮りますよ~! じゃあ 沖縄の彼女 声かけて~。」
暢子「えっ? あっ えっと…。 クリーム! えっ? あっ クリーム…。 あっ バター!」
矢作「チーズだろ。」
暢子「アキサミヨー!」
(シャッター音)
イタリア料理のコースは 前菜の『アンティパスト』から 始まり パスタやリゾットの『プリモ』肉や魚といった メインディッシュの『セコンド』 そして デザートの『ドルチェ』と続きます。
厨房
フォンターナで働き始めて 3年目。 二十歳の暢子は アンティパスト 前菜を任されるまでになりました。
暢子「シェフ 味見お願いします。 お伝えした通り レシピに 自分なりの工夫をしてあります。」
二ツ橋「盛りつけが 上達されましたね。 矢作さんも よかったら。」
矢作「はい。」
智「毎度 八百鶴です。 ニンニクとニンジンを お届けに参りました。」
矢作「んっ… うまい。 この味は…。」
暢子「赤ワインビネガーに ちょっとだけ しょうゆを混ぜました!」
矢作「しょうゆ?」
暢子「この前 雑誌で見た はやりのレストランで 食べた味をヒントに。 今まで 誰も食べたことのない 新しい料理や味付けに挑戦してみたくて。」
矢作「さすが 勉強熱心だな。」
暢子「どうですか?」
二ツ橋「これ以上は 和風に 寄せないでくださいね。」
暢子「はい!」
智「暢子 頑張ってるな。」
暢子「うん。 今度 また 食べ歩きに つきあって。」
智「暢子のためなら どこへでも。」
暢子「ありがとう。」
智「おう。」
玄関前
(ドアベル)
山辺「いらっしゃいませ。 お待ちしておりました。」
ホール
天城「あ~…。」
房子「天城さん いつも コラム拝読しております。」
田良島「うちの看板記者は 美食家でもあるから 最近 ずっと フォンターナに行けてないって 機嫌 悪かったんですよ。」
天城「開店以来の ファンだからね。 オーナーも 相変わらずお美しい。」
房子「あら 何も出ませんよ。」
天城「いつもの料理で 十分。」
房子「どうぞ ごゆっくり。」
二ツ橋「お待たせいたしました。 寒ビラメのカルパッチョでございます。」
天城「さあ 久しぶりのフォンターナの料理だ。」
田良島「頂きます。」
和彦「頂きます。」
天城「うん…。」
和彦「どうしました?」
天城「少し 味が変わったね。」
田良島「確かに。」
和彦「そうですか?」