養豚場
清恵「何回言ったら分かるわけ? 掃除の前に 餌やり。」
賢秀「はあ~ うるさいなあ。」
清恵「指示に従えないなら 今すぐ 辞めてもらっていいですけど。」
賢秀「何で そんな偉そうなわけ? 女のくせに!」
清恵「くせにって何? くせにって!」
賢秀「分かったよ。 言うとおりに…。」
清恵「聞こえません。」
賢秀「だから 言うとおりにやれば…。」
清恵「やるのね? はい。」
賢秀「ほい。 うまいか? ハハッ…。 ほい ほい… いっぱい食べろよ。」
おでん屋台
客「ごちそうさん。」
ヨシ「あっ ありがとね~。」
客「ごちそうさま~。」
ヨシ「毎度~。」
暢子「こんばんは。」
ヨシ「暢子ちゃん。」
暢子「お店 どうですか?」
ヨシ「あんたのおかげで 大繁盛。 足てびちも 評判だよ。」
暢子「よかった~。」
ヨシ「食べてく? 今日は 特に寒かったから 味は 濃いめ。」
暢子「はい! 頂きます。」
ヨシ「ヨッコイショウイチ。」
暢子「あっ 手伝います!」
暢子は また一歩 一人前の料理人への階段を上りました。 そして 暢子が修業に明け暮れ 年月が過ぎる中 ふるさとでは…。
1976年(昭和51年)秋
普久原運輸
花城「よっ…。 大丈夫? おおっ…。 歌子さん? 歌子さん!」