沖縄料理店・あまゆ
和彦「独立?」
智「社長にも言われたヤッサー。『お前には 商売の才能がある』って。 今すぐというわけじゃないけど 30までには 独立したい。 で 会社が軌道に乗ったら 嫁さんもらって 子供は最低5人。」
愛「えっ!?」
和彦「5人!?」
智「まずは 先立つものが要る。 もっともっと頑張って 貯金しないと。」
愛「食費も たくさんかかりそう 暢子ちゃん 食いしん坊だから。」
智「えっ なっ… 何で暢子?」
トミ「またまた。 とぼけちゃって。」
順次「いつも言ってるさ。『暢子ちゃん デージ好きヤッサー! カナサンドー』。」
智「いや 俺は そ… そんなこと…。」
順次「口が言わなくても 目で言ってる。」
トミ「そうそう。 目が言ってるさー!」
和彦「ちょ… ちょっと待って ちょっと待って。 智は 暢子のことが好きなの?」
トミ「えっ?」
順次「ええっ?」
愛「鈍感。」
和彦「えっ!」
智「『えっ!』って な… 何?」
暢子「ただいま~。」
トミ「あっ 暢子ちゃん お帰り~!」
暢子「にぎやかだね~。 何の話?」
智「だっ だからヤー ちょっ… あ… あれさ アリ。」
暢子「あっ 分かった! こないだ智が ドブに はまった話でしょ。」
智「あ… あれな! そうそう ズド~ンてね 慌てて抜け出そうとしたら 顔から転んで ここ擦りむいてな…。」
(笑い声)
暢子「あれ デージおかしかったね~。」
(笑い声)
智「ぽってかす…。」
トミ「暢子ちゃんは 何も気付いていないね。」
順次「であるわけよ。」
比嘉家
そのころ やんばるでは…。 歌子は会社を辞め 家で体を休めながら きちんと 家事をこなしています。
山原村共同売店
歌子のおかげで 優子は これまで以上に 共同売店の仕事に 精を出しています。
善一「あっ ごめんね。 会合が長引いて 遅くなって。」
優子「大丈夫。 ごはんの支度も 歌子がしてくれてるし。 はい。 帰りに 山入端のおじいに 野菜 届けてきましょうね。」
安室「優子のおかげで 村の年よりは 大助かり。」
善一「朝早くから 夜遅くまで 本当に申し訳ない。」
優子「今更 何言ってる。 困った時は お互いさまさぁねぇ。」
新垣「明日も朝早くからね。 ヤサ。 泊まっていけば?」
安室「アイ ヤサヤサ! 善一と一緒に 住めばいいさ。 おうちも大きいのに。」
優子「それは名案であるさぁねぇ おばぁ。」
安室「ヤサー!」
善一「何を言ってるわけ。」
優子「アンセー うちはそろそろ。」
善一「ご苦労さま。 明日もよろしく。」
優子「お休みなさい。」
新垣「アイ。」
安室「またやー。」
新垣「第二の青春だーるねぇ。」
安室「だーるねぇ。」