連続テレビ小説「ちむどんどん」54話「ポークとたまごと男と女」

沖縄料理店・あまゆ

三郎「よ~い のこった!」

(声援)

(歓声)

「健男だ!」

三郎「健男の勝ちだ!」

(歓声)

三郎「答えはまだ ヤブの中か…。」

玄関前の公衆電話

優子「はい 比嘉です。」

暢子「もしもし お母ちゃん?」

優子「暢子? 仕事は 順調?」

暢子「お母ちゃんに 今更こんなこと聞くの ちょっと 恥ずかしいんだけど…。」

優子「何? 何でも聞いて。」

暢子「うちの いいところはどこ?」

優子「急に どうしたわけ?」

暢子「あ… ちょっと 聞いてみたくなっただけさ。」

優子「ん… 元気なところ?」

(ブザー音)

暢子「それから?」

優子「ん… 足が速い!」

暢子「それから?」

優子「何でも おいしく食べるところ。」

(ブザー音)

暢子「違う そういうことじゃない気がする。」

優子「違うって言われても。」

暢子「もっとない? それが分からないと うちは 一歩も先に進めない。」

店内

三郎「もう一息。 順次! 10円出せ 10円。」

順次「えっ じゅ… 10円!?」

三郎「トミちゃん! トミちゃんも!0円!」

トミ「えっ 10円?」

公衆電話

暢子「あ~ 十円玉が…。」

(ブザー音)

暢子「三郎さん?」

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