連続テレビ小説「ちむどんどん」73話「ウークイの夜」

優子「昭和19年10月10日の大空襲で 那覇は 焼け野原 おうちも 食堂も 全部燃えて おじぃと おばぁも亡くなって。 そして 米軍が上陸してきた…。 うちは 山の中を さまよっているうちに お父さん お母さん ネーネーと はぐれて 弟と 二人きりになってしまった。」

回想

優子「はっ…。」

回想終了

優子「うちと弟は アメリカ兵に つかまって 捕虜収容所で終戦を迎えた。」

良子「戦争が終わって お父ちゃんは 沖縄に帰ってこられたわけ?」

優子「日本には 戻ってきていたけど 沖縄には 帰ってこられなかった。」

歌子「何で?」

優子「そのころ 沖縄出身の復員兵は すぐに 沖縄に帰ることを 許されていなかったから。」

暢子「どうして?」

優子「沖縄は… 日本じゃなくなっていたからねぇ。」

回想

1945年 冬(昭和20年)鶴見

房子『妹と 空襲で生き別れて きっとまた 一緒に暮らせると信じて ずっと捜し続けて。』

房子「とも…! すいません…。」

房子『私は 妹を捜しながら 焼け跡の闇市で 商売を始めた。』

房子「あっ ありがとうございます。 ありがとうございました。 いらっしゃい…。 賢三…。」

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