連続テレビ小説「ちむどんどん」73話「ウークイの夜」

房子『明るかった賢三が まるで別人。 笑わない男になっていた。 沖縄に帰りたくても 帰れなかった 賢三は 私の商売を手伝ってくれた。』

房子『人がいいし 料理もできる 頼れる甥っ子だった。 独りぼっちだった私は とっても うれしかった。』

房子「賢三。」

賢三「はい。」

賢三「叔母さん ありがとう。」

房子「2人で もっともっと働いて 稼ぐよ!」

賢三「はい!」

房子『これからも ずっと一緒に 商売をやっていこうねって約束した。』

回想終了

レストラン・フォンターナ
オーナー室

房子「翌年 賢三は沖縄に帰れることになって 鶴見を去った。『家族の消息を確かめたら すぐ また戻ります』と言って。」

房子「でも それっきり…。 賢三が 鶴見に 戻ることはなかった。 1年ほどして 手紙が届いた。『やんばるで結婚した。 やんばるで子供を育てたい。 約束を破ってしまって 申し訳ない』。 私は 裏切られたと 思い込んでしまった。」

比嘉家

優子「あちこちの収容を 転々とさせられて いつも ひもじくて。 やがて 弟も死んでしまった。 うちが 独りぼっちになってしまって もう 生きる気力もなくたった頃…。」

優子「お父ちゃんは 自分の親きょうだいが 収容所にいるんじゃないかと 捜しに来てた。 結局 みんな 戦争で 死んでしまっていたんだけど。」

回想

1946年(昭和21年)沖縄

賢三「優子か?」

優子「ニーニー… 賢三ニーニー!」

賢三「生きてたのか 生きててくれたのか!」

優子「よかった…。」

回想終了

優子「運命の再会だと思った。」

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