連続テレビ小説「ちむどんどん」93話「愛と旅立ちのモーウイ」

石川家

(電話の呼び鈴)

石川「はい 石川です…。 えっ? 比嘉賢秀の妹? 良子 電話?」

良子「もしもし お電話代わりました。 違約金? 何の話ですか? 200万? ここは 沖縄県ですけど…。 もしもし? もしも~し?」

沖縄料理店・あまゆ

順次「ああ お帰り。」

トミ「お帰り。」

順次「どうしたの?」

三郎「腹でも痛いのか?」

暢子「郵便局と信用金庫で うちの開店資金の全てを。 保証金と前家賃 そのほか含めて200万円。 明日の朝一番で払いに行くんです。 こんな大金 持ち歩くの初めてだから デージどきどきーして。」

三郎「しまっときな。 大声で言うことじゃねえ。」

暢子「はい…。」

順次「世の中 善人ばかりじゃないからね。」

智「甘く見てると 痛い目を見るよ。 昔の俺みたいに。」

暢子「智が いつ?」

智「今は どうにか軌道に乗ったけど 初めは 若造だからとなめられて。」

三郎「金は 生き物 大事にしてくれる人の所に集まる。 粗末にする人から離れてく。 商売やんなら そのこと きっちり 肝に銘じておかなきゃ。」

暢子「お金は 生き物…。 なるほど ありがとうございます。 しまってきますね。」

三郎「その方がいい。」

(電話の呼び鈴)

暢子「もしもし あまゆです。 比嘉暢子は 私ですけど。 違約金?」

黒岩「200万円 大至急 持ってきてもらえませんか。 でないと… お宅のお兄さんが。」

賢秀「やめれ! 家族を巻き込むな! うおっ!」

暢子「ちょっと待ってください。 あの… そこはどこですか? はい。」

賢秀「暢子 來るな! あっ!」

暢子「ニーニー!」

智「暢子。 暢子 おい!」

(戸が開く音)

和彦「暢子は?」

三郎「たった今 金持って。」

智「和彦 おい! 待て!」

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