歌子「あっ…。」
智「あっ… 大丈夫か?」
歌子「うん…。」
智「よし… 帰ろうな。」
歌子「うん…。」
智「じゃあ。」
歌子「うん…。」
歌子「お母ちゃん?」
優子「えっ… あっ…。 そこにいたの? ただいま。」
歌子「いつからいたの?」
優子「いつからって… 今さ。 たった今。 とう ごはんにしようね。 お芋 お芋。」
歌子「どこから聞いてたわけ?」
優子「何を?」
歌子「うちと智ニーニーの話 どこから?」
優子「うちは 何にも聞いていないよ。」
歌子「今日ね 智ニーニーの紹介で 名護のお店に 唄を歌いに行ってきたわけ。」
優子「であるわけね。 全然 知らなかった~。」
歌子「だけど うち また弱気の虫に負けて 逃げ出してしまった。」
優子「何事も 最初から うまくいく人はいないさ。」
歌子「お母ちゃん。 うち… いつか レコードを出してみたい。」
優子「もし 歌子がレコード歌手になって レコードを出せたら うちが 一番に買いに行きたい。 そしたら うちが 智より先に ファン第1号になる。」
歌子「やっぱり 全部 聞いたでしょ。」
優子「お茶 いれてこようね。」
矢作サイド
暢子「矢作さん。」
三郎「暢子ちゃん。」
暢子「うちと一緒に 来てもらえませんか?」