演奏するバンドメンバー
バンド♬「ロバに乗っていこう どこまでも行こう 野を越え 山越えて ずっと ずっと 行こう』
一風館
ダイニング
ハナ「おいしいねぇ。」
恵里「うん おいしいよねぇ。」
ハナ「何て言ったね? この料理。」
恵里「これ 何でしたっけ?」
みづえ「アイスヴァイン。 ドイツ料理なの。」
恵里「…だって。」
ハナ「すごいねぇ。」
恵里「うん。」
容子「でも ホント みづえさん レパートリー広いよねぇ。」
みづえ「広いのよ。 でもね これは 大心さんに教わったの。」
容子「誰? それ。」
みづえ「フフフフ。」
容子「あら やるわねぇ。 大きなメロディーは 進行中なの。」
みづえ「あら? 今日 真理亜ちゃん どうしたの?」
恵里「なんか 仕事で急に 出版社の方に 行くことになったみたいです。」
みづえ「そう。」
大心「ああ スランプ脱出か。」
容子「さあねえ。」
ハナ「スランプって 何ね?」
恵里「うん まあ 調子が悪いって事かな。」
ハナ「ああ おばぁには そんなのない。」
恵里「うん ないね。 でも 真理亜さん 仕事うまくいくといいですね。 どんな話 書くんだろ。」
容子「ああ そうだ。 おばぁ いつまで いるの?」
ハナ「全然 決めてないさぁ。 おばぁは マイペースだからね。」
恵里「は?」
容子「いろいろ 行きたい所あるでしょ? ああ でも 私 最近 忙しいのね。 柴田君。」
柴田「はい?」
容子「あなた 案内しなさい。 どうせ 休みの日は 暇でしょ。 そうしなさい。」
柴田「え? ああ そうですね。 どこに 行きたいですか?」
ハナ「そうだね まずね 銀座に行きたいさぁ。」